6日、電源開発の2本立て債(AA-:R&I/AA+:JCR、総額153億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|
91 | 10 | 133 | 35/6/20 | 2.027% | +58bp | 野村/日興/みずほ/三菱/しんきん |
92 | 20 | 20 | 45/6/20 | 2.694% | +35bp | 大和/日興/みずほ/野村/三菱 |
※発行額:億円

5月に先行した電力債の水準をベースに居所を探り、10年債が133億円で国債+58bp、20年債が20億円で+35bpに着地した。昨年8月に、R&IからシングルAプラスからダブルAマイナスに引き上げられて“両足”ダブルA格となったものの、同じ月の10年債(78億円、1.368%、国債+49bp、主幹事:みずほ/大和/野村/SMBC日興/東海東京)では、1ノッチ下で当時一般担保付きの東北電力10年債(A+:R&I/AA:JCR、100億円、1.392%、+48bp、同:みずほ/大和/野村/SMBC日興/東海東京)に1bpのプラスアルファを払った。電発債は以前から無担保債であり、今回は、今年度から無担保となった東北電債の+63bpを5bp下回り、格上げ効果が出ている。
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