4日の地方債市場では、7銘柄の10年債と3銘柄の5年債が条件決定した。以下は案件レビュー。
発行体 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 決定時 | 方式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
埼玉県 | 10 | 200 | 35/04/24 | 1.522 | 16 | 15 | 前日大引 | 交渉 |
千葉県 | 10 | 200 | 35/04/25 | 1.441 | 16 | 15 | – | 主幹事 |
神奈川県 | 10 | 200 | 35/03/20 | 1.512 | 15 | 15 | 前日大引 | 交渉 |
静岡県 | 10 | 100 | 35/03/20 | 1.512 | 15 | 15 | 前日大引 | 交渉 |
福岡県 | 10 | 300 | 35/04/17 | 1.441 | 16 | 15 | – | 主幹事 |
横浜市 | 10 | 400 | 35/04/13 | 1.441 | 16 | 15 | – | 主幹事 |
千葉市 | 10 | 100 | 35/03/20 | 1.512 | 15 | 15 | 前日大引 | 交渉 |
埼玉県 | 5 | 200 | 30/04/24 | 1.125 | 14.5 | 14 | 前日大引 | 交渉 |
静岡県 | 5 | 100 | 30/03/19 | 1.120 | 14 | 14 | 前日大引 | 交渉 |
愛知県 | 5 | 250 | 30/04/15 | 1.058 | 14.5 | 14 | – | 主幹事 |
発行額:億円/表面利率:%/対国債・カーブ:+bp

10年債が国債カーブ+15bp、5年債が+14bpと、前月比で10年債が6bp、5年債が5bpと地方債としては大きく上方修正した。3月に需給が緩んで、既発債がワイドニングしたことに対応した。米国時間2日にトランプ大統領が相互関税を打ち出し、景気後退懸念で3~4日の金利は急低下したが、オーダーの剥落はなかった。ただ、10年国債の利回りを見ると、1日に1.50%台だったものが4日には1.1%台と、金利の下げ幅は大きく、後続案件の消化を心配する声が上がっている。
よく読まれている記事
2025年3月5日 3月の10年地方債第1陣:乱高下のなかC+9bp維持、安定優先
2025年2月21日 東京都5年ソーシャル債:0.5bp維持で200億円、1bpでも150億円超
2025年2月12日 愛知県が11年で初のスポット債:水害・地震対策ニーズに応じる
2025年1月17日 大阪市5年GB:プレミアム維持して増額
2024年10月18日 18日の地方債:5年、20年定償ともに前例踏襲