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BEST DEALS OF 2025:日本製鉄、規模と条件を追求

■BEST DEALS OF 2025 転換社債型新株予約権付社債部門
日本製鉄 2029年・2031年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(決議日:2026年2月24日)

年限 発行額 表面利率 発行価額 募集価格 償還価格 転換価格 仮条件* アップ率** ブックランナー
2.9年 3000億円 0.00% 100.00 102.50 104.16 730.3 0.8-1.6% 10.00% 野村/GS/ML/SMBC日興/MS/みずほ
4.9年 3000億円 0.00% 100.00 102.50 104.01 737.0 0-1.0% 11.01% 野村/GS/ML/SMBC日興/MS/みずほ

*繰上償還価格の適用年率
**固定

日本製鉄の写真
日本製鉄が入居する丸の内パークビルディング(2019年4月2日、東京・丸の内)

国内最大の6000億円を発行。金利の上昇局面にあって、ゼロクーポンを維持しつつ最終利回りを仮条件レンジとして設定する日本物では稀な手法を採用した。発行体のアップ率追求と希薄化抑制ニーズに対応し、投資家との慎重なコミュニケーションを経て償還価格を104.16(2.9年債)/104.01(4.9年債)に高め、ボンドフロアの上昇を狙った。

さらに、デルタプレースメントを並行して投資家の参加を促し、発行額を当初の5500億円から6000億円に増額。発行体にとっては3~5年後の収益改善を見込んでの選択で、全量転換でD/Eレシオを0.16ポイントほど押し下げる見込みだという。前年6月のUSスチール買収に伴う借り入れの返済期限が迫るなか、日本物の枯渇感を追い風に規模と条件を両立させた。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]

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