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上場会見:KOMPEITO、新鮮・豊富なラインアップ、全国をカバー

11日、KOMPEITO<618A>が東証グロース市場に上場した。公開価格の1600円を7.50%下回る1480円の初値を付け、1670円で引けた。オフィスに設置した冷蔵庫や冷凍庫で、サラダや弁当などの健康的な食事を提供する設置型健康社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)」を軸に運営する。渡邉瞬CEOが東京証券取引所で上場会見を行った。

KOMPEITO
当初は自転車を漕ぎ、自らミニトマトのパックを企業に届けていたと振り返る渡邉CEO

―初値の受け止めは
今日1日だけで一喜一憂しても仕方がない。この日のためだけにやってきたわけではないので、しっかりとサービスを広げ、業績を上げて、皆さんに喜んでもらえる、応援してもらえる会社にしていきたい。

―来年から食料品の消費税減税が実施されるが、現在の利用者がKOMPEITOのサービスの代わりにスーパーやコンビニで購入するようになるなど、ダウンサイドリスクについてどう考えているか
購入料金が安くなるため、むしろ減税は追い風になると考えている。また、消費税の分安くなっても、そもそも300円くらいするものを100円で提供しているため、リスク要因にはならない。

―今後、事業規模が大きくなっていくと思うが、平均月次解約率の目標数値は。また、そのための戦略について
現在の数値(2026年5月末時点:1.1%)より数ポイント下げたい。我々のサービスは「Must have」ではなく「Nice to have」だが、それでも、ここまでの水準となったことは良いこと。これまでは、製品ラインアップをしっかりと揃えて、適正な個数を提案してきた。今後はAIを活用し、各企業に適切な個数やコスト、種類などをより細やかに提案することで、一層満足度を高めていく。

また、M&Aなども含めて複数の福利厚生サービスを連結・複合的に展開していくことで、顧客がサービスを解約する理由を少しでも減らしていく取り組みを進める。

―類似企業は。また、競争優位性と、他社との受注率の差について
大規模・中規模向けは「オフィスファミマ」、我々と同じ中小規模向けは「オフィスおかん」や「オフィスプレミアムフローズン」、「ESキッチン」など。大手企業も参入しており、市場が拡大している証拠だと認識している。

競争優位性については、他社と比較して商品ラインアップが多いことと、サラダ・フルーツなど健康をイメージしやすい新鮮な商品を北海道から沖縄まで全国に多種多様に提供できること。受注率などの詳細な数値は把握できていないが、業界内では当社がトップランナーであると自負している。

―天候不順による相場変動リスクで、野菜や果物の価格が高騰する局面もあると思うが、利益に対するリスクとしてどのように捉えているか。また、その対策について
仕入れ値の上昇によって粗利益が圧迫されるため、リスク要因はあるが、当社では柔軟な対応が可能だ。例えば、一昨年の年末、キャベツが1玉1000円近くまで高騰した事例があった。ただ、メニューや商品は必ずしも特定の食材に固定しているわけではないため、その際はサラダのキャベツをレタスや大根へ切り替えることで、価格高騰の影響を抑えた。

加工品についても同様で、例えば、メーカーから仕入れているハンバーグなどの加工食品はPB(プライベートブランド)化を進めており、現在では売り場の約70%をPB商品が占めている。これにより、肉の仕入れ価格が高騰した際には、内容量を120gから100gに調整するなど、相場変動に対応しやすい商品構造を作っている。業界全体で物価が高騰した場合には、契約企業の負担を増やしてもらっている。

―規格外食材などを生かした商品展開について、生産者との連携など考えているのか
オペレーションの簡便性から、生産者との連携は各エリアのカット工場に任せている。沖縄産のパイナップルや、長野産のナガノパープル(ブドウ)、鳥取県産の二十世紀梨などは、JAと連携し提供している。こういった取り組みは増えており、顧客の増加に伴い、生産者やJAとの取り組みを拡大したい。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 紫乃]