
18日、コンコルディア・フィナンシャルグループの10NC5劣後債が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 8
年限 10年(10NC5)
発行額 200億円
表面利率 2030年4月25日まで1.786%、翌日以降6ヵ月Tibor+76.8bp
ローンチ・スプレッド 国債+95bp(ノンコール期間のみ)
参照国債回号 358
参照国債償還日 2030年3月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2035年4月25日
格付け AA-(JCR)
ブックランナー 三菱UFJモルガン・スタンレー
主幹事 野村/大和/SMBC日興
社債市場には2020年8月以来4年8ヵ月ぶりの登場。前回の10NC5劣後債の初回コールを9月に控えているが、今回債の目的はリプレイスメントではない。発行体は3月31日に、新たな中期経営計画を発表し、普通株式を含むTier1資本比率の引き下げに伴うTier2資本の活用に言及しており、この文脈のなかで起債した。荒れ相場となるなか、「早期のアナウンスが奏功し、地銀の最上位クレジットを好感した買いによって、マーケティングレンジのタイトサイドである国債+95bpで200億円のディールに仕上げた」(三菱UFJMS)。
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