10日、日本航空(JAL)の2本立て永久劣後債(BBB:R&I/BBB+:JCR、総額1789億円、取りまとめ:大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 表面利率 | 対国債 | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|
劣後1 | 永久NC5 | 1500 | 3.218 | 230 | 大和/野村/BofA/三菱/みずほ |
劣後2 | 永久NC10 | 289 | 4.124 | 280 | BofA/大和/野村/三菱/みずほ |
発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp

事業会社による国内公募永久劣後債は、複数回の実績があるDMG森精機債以来で、これまでで最大の総額1789億円を起債した。相場の急変動を受けて、NC10債で最終日引け後に上限利率を設置し、条件決定当日に減額するという混乱が見られた。ただ、「事業会社で大型の永久債をローンチしたことで、日本の社債市場の新たな可能性を示した」(大和)と言える。
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