9日、みずほフィナンシャルグループの2本立て永久劣後債(A:R&I/JCR、総額1640億円、ブックランナー:みずほ)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債カーブ |
---|---|---|---|---|---|
劣後21 | 永久NC5年2ヵ月 | 1115 | – | 2.164% | +129bp |
劣後22 | 永久NC10年2ヵ月 | 525 | – | 2.681% | +137bp |
※発行額:億円

3大メガバンクによるAT1債は、昨年12月の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)2本立て債(A:R&I/JCR、総額1200億円、ブックランナー:三菱UFJMS)が直近の案件で、同債以降のセカンダリーは好調に推移。しかし、米国時間2日に発表されたトランプ政権による相互関税で世界景気の悪化が懸念され、金利が急低下するなど、マーケットが混乱した。みずほFG債はこれへの対応として、メガバンクAT1債として初となるムービングレンジを発動し、NC5年2ヵ月債が国債カーブ+129bpで1115億円、NC10年2ヵ月債が+137bpで525億円、総額1640億円のディールとなり、事なきを得た。
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