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日本生命30NC10債:初のユーロ建てを適正値アンダーで

16日、日本生命保険のユーロ建て30NC10劣後債が条件決定した。以下は案件レビュー。

年限 30年(30NC10)
発行額 5億ユーロ
表面利率 4.114%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド MS+160bp/ドイツ国債+157.1bp
償還日 2055年1月23日
格付け A3(ムーディーズ)/A-(S&P)
ブックランナー JPモルガン・セキュリティーズ/バークレイズ・バンク/BNPパリバ/シティグループ・グローバル・マーケッツ/HSBCセキュリティーズ/BofAセキュリティーズ/モルガン・スタンレー・インターナショナル

日本生命保険広告(2017年10月1日、横浜駅)

発行体の海外での起債はドル建てで実績があるものの、ユーロ建ては初めて。調達通貨の多様化とこれに伴う投資家層の拡大を狙い、新たな市場に打って出た。同通貨での本邦生保銘柄の希少性や発行体のクレジットへの評価から旺盛な買いが寄せられ、イニシャルプライスソーツ(IPT)を40bp下回るMS+160bpで57億5000万ユーロ超と、発行額の11.5倍超のオーダーを獲得した。本邦生保ネームのユーロ建て債は2005年の富国生命保険債以来という。

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