12日、荒川化学工業の3年債が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 6
年限 3年
発行額 50億円
表面利率 2.021%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+140bp
参照国債回号 349
参照国債償還日 2027年12月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2027年12月17日
格付け BBB+(JCR)
ブックランナー 野村
主幹事 三菱UFJモルガン・スタンレー/みずほ/SMBC日興
当初は3年債と5年債の2本での起債を目指していたものの、2期連続で赤字を計上した影響で、トリプルB格の信用力では5年債のポテンシャルがほとんどなく、3年債1本に絞った。絶対値で2%の目線があったことに対応して下限利率を設定したうえで、国債+140bpでマーケティングを行い、目標額の50億円を調達している。荒川化学の社債は2021年11月の5年サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB、当時A-:JCR、50億円、0.180%、国債+25.9bp<CEYE算出>、主幹事:みずほ/野村/三菱UFJMS)以来3年ぶり。
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