10日、地方公共団体金融機構の3本立て債(AA+:R&I/A1:ムーディーズ/A+:S&P、総額600億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
36 | 5 | 200 | 29/12/28 | 0.809% | +8bp | +8bp | 野村/日興/大和 |
187 | 10 | 250 | 34/12/18 | 1.187% | +13bp | +10bp | 大和/日興 |
116 | 20 | 150 | 44/12/28 | 1.906% | +4.5bp | +3bp | みずほ/野村/岡三 |
※発行額:億円

発行体にとって2回目のグリーンボンド(GB)である5年債と毎月発行の10年債、10月に続く20年債の組み合わせ。日銀による追加利上げが予想されるなかで、金利上昇による絶対値の高まりに加え、機構債が持つ盤石な投資家基盤を支えに全ての年限で増額し、総額600億円のディールとなった。5年GBは直近の地方債と同様に2bpのグリーニアムを維持し、10年・20年債も地方債並みのスプレッドに決まっている。
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