
29日、大和証券グループ本社の2本立て永久劣後債(BBB+:R&I/JCR、総額1250億円、ブックランナー:大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 |
---|---|---|---|---|---|
劣後3 | 永久NC5 | 1150 | – | 2.199 | 148 |
劣後4 | 永久NC10 | 100 | – | 2.642 | 158 |
発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp
証券持株会社によるAT1債が珍しいことや、セカンダリー水準の縮小を受け、NC5債は先行したメガバンク債と遜色のない国債+148bpに着地した。NC10債はNC5債プラス10bpに落ち着いている。国内市場における証券持株会社のAT1債は、大和Gによる2020年3月のデビュー案件(NC5とNC10)が最初で、2021年6月の野村ホールディングス債以来。これまで4件・5250億円しか供給されていない。
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