
9日、日本政策投資銀行の3本立て債(AA+:R&I/AAA:JCR/A1:ムーディーズ/A:S&P、総額850億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
191 | 3 | 300 | 2027/10/18 | 0.543 | 12.5 | 12 | 日興/大和/みずほ |
192 | 5 | 300 | 2029/10/18 | 0.669 | 11 | 11 | 日興/大和/みずほ/しんきん/東海東京 |
193 | 10 | 250 | 2034/10/18 | 1.048 | 12 | 11 | 日興/大和/みずほ/しんきん/東海東京 |
発行額:億円/表面利率:%/対国債・対カーブ:+bp
日米中銀会合や自民党総裁選など、起債前にイベントが相次いでいたことに加え、足元では石破茂首相の利上げ牽制発言によって、ボラタイルな金利環境が継続している。こうしたなか、3つの年限の定例発行で予見性が高い利点を生かし、いずれも投資家の目線である地方債プラス1bpに仕上げたことで、いずれも増額を実現し、総額850億円のディールとなった。
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