10日、芙蓉総合リースの35NC5劣後サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 2
年限 35年(35NC5)
発行額 200億円
表面利率 1.920%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+140bp
参照国債回号 356
参照国債償還日 2029年9月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2059年9月18日
格付け A-(R&I)/A(JCR)
ブックランナー みずほ
主幹事 SMBC日興
ストラクチャリング・エージェント みずほ
第三者評価機関 JCR
・SPT1=脱炭素推進に向けた資金投下額:5年間(2022~2026年度)累計2260億円(単体)
・SPT2=人材育成関連費用(単体):2026年度300%(2021年度対比)
債券特性 判定日に各SPTの達成状況を判定し、当該判定日から償還日までに、各SPTの達成率を踏まえ、業績連動報酬の算定方法(非財務項目は計画値対比達成率)に基づき変動させた役員報酬額を同社役員に支払う。

2022年12月の35NC5債(300億円、1.849%、国債+170bp、主幹事:みずほ/三菱UFJMS)以来1年9ヵ月ぶりの劣後債。役員報酬連動型という珍しいスキームで、この形式は本邦初だった。先行したノンバンク銘柄の実績などを踏まえて居所を探り、レンジ下限の国債+140bpに着地するとともに、1000億円超のオーダーを獲得した。
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