30日、九州電力の2本立て債(A+:R&I/AA-:JCR/A3:ムーディーズ、総額180億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|
528 | 7 | 80 | 2031/8/25 | 1.074 | 45 | みずほ/日興/大和/しんきん/東海東京 |
529 | 10 | 100 | 2034/8/25 | 1.412 | 50 | みずほ/日興/大和/岡三/しんきん |
発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp
10年債は中央の目線である国債+50bpを確保したことで需要を取り込み、100億円に対して約1.1倍の需要となった。7年債は10年債を起点に5bp内側の+45bpに着地し、80億円に増額。「直前のR&Iによる格上げ(A→A+)も投資家の検討を促した」(みずほ)。トランスペアレンシー方式を採用し、アカウントXと自己ブックはいずれもなかった。社債市場への登場は5月の5年・10年債以来で、7年債は昨年5月までさかのぼる。
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