28日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のユーロ建て8NC7債が条件決定した。以下は案件レビュー。
年限 8年(8NC7)
発行額 10億ユーロ
表面利率 3.556%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド MS+110bp
償還日 2032年9月5日
格付け A1(ムーディーズ)/A-(S&P)/(フィッチ)
ブックランナー モルガン・スタンレー・インターナショナル/MUFGセキュリティーズEMEA
ユーロ建てでの起債は昨年5月の8NC7債(5億ユーロ、4.636%、MS+160bp、ブックランナー:MS/MUFG)以来およそ1年3ヵ月ぶり。発行体を巡っては、グループの銀行と証券会社間で顧客の非公開情報を共有するという法令違反があったが、この“禊(みそぎ)”を経てマーケットに登場している。「発行サイズを維持しながらプライスを追求した」(財務企画部)結果、イニシャルプライスソーツ(IPT)を30bp下回るMS+110bpで18億ユーロ程度の最終需要を獲得した。
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