12日、日本エスコンの5年債が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 1
年限 5年
発行額 74億円
表面利率 1.488%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+90bp
参照国債回号 355
参照国債償還日 2029年6月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2029年7月19日
格付け A+(JCR)
社債管理補助者 みずほ銀行
プット条項 2028年10月21日までにおいて、発行体が中部電力の連結子会社に該当しなくなる旨が中部電力から公表されたときは、本社債の社債権者は、発行体に対し、保有する本社債の償還を請求することができる。
ブックランナー みずほ
主幹事 SMBC日興/大和
日本エスコンのデビュー債で、大株主の異動による償還(Change of Control=CoC)条項を設け、社債管理補助者を設置した案件。CoC付きは2007年と2010年にサッポロホールディングスが発行して以来で、日本エスコン債では、大株主の中部電力の公表をトリガーとしている。社債管理補助者の設置は、昨年9月のジャパンインベストメントアドバイザー債に続く2例目。補助者は今回はみずほ銀行だが、社債管理者と違い弁護士法人が担い手となることが可能なうえ、法定権限だけでなく、約定権限を柔軟に付与できることから、社債管理者不設置債での活用が期待されている。
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