9日、地方公共団体金融機構の2本立て債(AA+:R&I/A1:ムーディーズ/A+:S&P、総額470億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
182 | 10 | 290 | 34/7/28 | 1.160% | +7bp | +6bp | 大和/みずほ |
113 | 20 | 180 | 44/7/28 | 1.950% | +5bp | +3bp | 野村/みずほ/日興 |
※発行額:億円

6月は自身初の国内発行のグリーンボンド(GB)である5年債を含む3本立てでの起債だったが、今月は10年・20年債の2本立てで登場した。どちらも前月のスプレッドを踏襲した一方、ボラティリティが高いなかで10年債が290億円、20年債が180億円、総額470億円のディールとなっている。難しい環境にあっても、「地方債対比でロットが取りやすいという点で注目された」(大和/みずほ)。また、絶対値の上昇による「休眠先の復活のほか、新規投資家の稼働があった」(野村)。
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