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東電PG債:希少な5年は前回-4bp、10年・15年各400億円

5日、東京電力パワーグリッドの3本立て債(A-:R&I/A:JCR、総額1000億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 主幹事
74 5 200 29/7/11 1.088% +50bp 日興/みずほ/大和/野村/しんきん
75 10 400 34/7/11 1.910% +83bp 野村/日興/みずほ/大和/しんきん
76 15 400 39/7/11 2.477% +91bp 大和/日興/野村/みずほ/しんきん

※発行額:億円

東京電力パワーグリッド・東京電力エナジーパートナー(2018年6月2日、横浜市中区)

4月と同じ年限の組み合わせ。前回の総額1800億円に比べればサイズは小さいものの、電力債を含む社債の供給が多く、金利動向の不透明感もあるなかで各400億円の10年・15年債を軸に同1000億円のディールとなった。5年債は、この年限の電力債が限定されることがプラスに働き、国債+54bpだったものが+50bpに4bpタイトニング。10年・15年債は、長期・超長期への投資姿勢が慎重になっていることが反映され、4月の+72bpと+81bpからそれぞれ11bp、10bpワイドに仕上がっている。トランスペアレンシー方式を採用し、5年・15年債にアカウントXがあり、全年限で自己ブックは出ていない。

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