株式・債券の発行市場にフォーカスしたニュースサイト

この記事は有料記事です

西日本高速債:年度1発目で総額1900億円超、5年・1400億円は過去最大

17日、西日本高速道路の4本立てソーシャルボンド(AA+:R&I/AAA:JCR/A1:ムーディーズ、総額1908億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ 主幹事
86 2 350 26/5/22 0.439% +13.5bp +11bp みずほ/大和/野村/日興
87 5 1400 29/5/23 0.715% +18.5bp +18bp みずほ/大和/野村/日興
88 7 65 31/5/23 0.858% +21.5bp +20bp みずほ/大和
89 10 93 34/5/23 1.049% +11.5bp +10bp みずほ/大和/野村/日興

※発行額:億円

沖縄自動車道(2022年12月20日)

7年債を除く年限は4月10日の東日本高速道路債(AA+:R&I/AAA:R&I/A1:ムーディーズ、総額1790億円、主幹事:野村/大和/みずほ/三菱UFJMS/SMBC日興)が水準を考えるうえでのベースとなり、2年債が国債カーブ+11bp、5年債が+18bp、10年債が+10bpと、全て先行銘柄並みに落ち着いた。一方、7年債は5年・10年債からの線形補間を参考にガイダンスを出したものの、5年・10年債の水準が逆転するなかで、5年債以上のスプレッドが欲しいとの声を受けて修正し、節目の+20bpに着地。短中期ゾーンで発行額の最大化を狙い、2年・5年債の計1750億円を中心に総額1908億円のディールに仕上げた。5年債での1400億円は同年限の道路会社債として過去最大規模となっている。トランスペアレンシー方式で運営し、2年・5年・7年債にアカウントXが存在し、自己ブックは全ての年限でゼロだった。

この記事は有料記事です。全文をお読みいただくには、
法人向けサービス(有料)へのお申し込みが必要です。

関連記事