
北陸電力福井支店(福井県福井市、2021年4月19日)
18日、北陸電力(A+:R&I、総額200億円)と九州電力(A:R&I/AA-:JCR/A3:ムーディーズ、総額550億円)、JERA(A+:R&I/AA-:JCR、総額200億円)の各2本立て債が条件決定した。以下は案件レビュー。
発行体 | 回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 基準 |
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北陸電力 | 350 | 5 | 100 | 2027/5/25 | 0.340 | 32.3# | 絶対値 |
北陸電力 | 351 | 10 | 100 | 2032/5/25 | 0.604 | 36 | 国債 |
九州電力 | 506 | 5 | 300 | 2027/5/25 | 0.350 | 33.3# | 絶対値 |
九州電力 | 507 | 10 | 250 | 2032/5/25 | 0.644 | 40 | 国債 |
JERA | 8 | 5 | 120 | 2027/5/25 | 0.420 | 40.3# | 絶対値 |
JERA | 9 | 10 | 80 | 2032/5/25 | 0.664 | 42 | 国債 |
※発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp(#CEYE算出)
3発行体とも4月に続く登場だが、九電債とJERA債は自身初のトランジションボンド。電力セクターは4月に供給が多かったうえ、今月下旬から来月上旬にかけて多くのパイプラインが控え、地合いが悪化するなかでワイドニング圧力がかかっている。4月の案件と比べると、10年物は北陸電債が5bp、九電債が4bp厚い。一方、九電債はESGのラベル付きという点が好感され、打ち出しの総額400億円程度から総額550億円のディールとなり、5年債が4月の前回債から1bpタイトに仕上がった。JERA債は3銘柄で最も高い水準を確保したほか、5年債を増額し、10年債を減額したことで200億円の発行額を維持した。キャピタル・アイニュースで続きを読む