2日の地方債市場では3銘柄の20年満期一括償還債と2銘柄の20年定時償還債が条件決定した。以下は案件レビュー。
発行体 | 年限 | 平均年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
群馬県 | 20 | – | 100 | 41/6/11 | 0.481 | 3.0 | 2.5 |
愛知県 | 20 | – | 400 | 41/6/11 | 0.481 | 3.0 | 2.5 |
兵庫県 | 20 | – | 200 | 41/6/21 | 0.481 | 3.0 | 2.5 |
群馬県 | 20※ | 10.25 | 100 | 41/6/11 | 0.271 | 17 | – |
札幌市 | 20※ | 10.75 | 200 | 41/6/17 | 0.293 | 17 | – |
発行額:億円/表面利率:%/対国債・カーブ:+bp
※定償債
■20年満括債
20年満括債は4月の案件でそれまでより0.5bpタイトな国債カーブ+3bpとなって5月の案件も踏襲(下記表参照)していたが、今日の3銘柄はさらに0.5bp進めて+2.5bpでローンチ。史上最低スプレッドを更新した。高クレジットの銘柄で年限を伸ばして利回りを確保する動きが継続するなか、国債償還月であることから再投資資金が豊富かつ地方公的が出納整理期間明けというタイミングで、大幅な超過需要となっており、タイト化はほとんど問題視されなかった。20年国債の利回りが安定して推移していることも追い風だった。

愛知県のお酒(熱田神宮、名古屋 2017/12/21 撮影 kikuchi)