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絶対値プライシング

一般債で採られる条件決定方式の一つ。「0.04~0.08%」といったように、利回りの絶対値を提示してマーケティングし、発行額を超過する水準で条件決定(プライシング)する。指標金利(国債やスワップレート)の変動に対応できるスプレッド・プライシングが一般的だが、超低金利が続くなか低いクーポンしか出ない財投機関の2年債で0.10%以上を確保する目的で2014年11月に導入された。当時の金利変動が大きく、スプレッド・プライシングでは仕上がりの利回りが予想できず、購入意向を示しようがない投資家に対する配慮としての意味も持っていた。2016年1月のマイナス金利政策導入後は短期~10年までの国債利回りがマイナス圏に沈んで指標性を失い、一気に同手法が広がった。

指標金利が上昇した場合はスプレッドで、低下した場合には利回りの絶対値で、いずれか高い方で条件決定する方式も多く見られる。例えば、国債+12bp(国債利回り+0.12%)というスプレッドと、0.04%という絶対値を前日までに集約しておき、条件決定当日の国債利回りがマイナス0.08%超の場合はスプレッド・プライシング(発行条件の利回りは、-0.08%超+12bpで0.04%超)を採用。同マイナス0.08%未満の場合は、国債利回りのマイナス0.08%未満にスプレッドの12bpを足しても0.04%を下回るため、絶対値の0.04%が採用される。

キャピタルアイ・データによると、2月から10月までの一般債(普通社債、投資法人債、財投機関債等、政府保証債、地方債等)818件のうち、最初から絶対値のみで決まった例と、スプレッドと併用して絶対値が採用された案件は427件に上っている。

[キャピタルアイ・ニュース 菊地 健之]

スプレッド・プライシング

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