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キャピタル・アイ Awards2016特集 SMBC日興証券インタビュー

最も優れた案件は何か、最も優れた発行体は誰か。 

キャピタル・アイ Awards “BEST DEALS OF 2016”

特集 「SMBC日興証券に聞く ~ 2016年度と今後の市場動向」

 

キャピタル・アイ編集部はキャピタル・アイ Awards ”BEST DEALS OF 2016″の発表に伴い、SMBC日興証券資本市場統轄の林太郎常務執行役員、資本市場本部長の吉良俊志執行役員に2016年度と今後の資本市場動向や取り組みについて聞いた。

 

-2016年度の資本市場の特性は

林太郎常務執行役員

林太郎常務執行役員

マイナス金利政策により発行市場が大きく変貌したことが挙げられる。低利で債券の発行が可能になったことから、起債年限の長期化、ハイブリッド債の活況、多数の大型債の登場などにより、債券市場は過去最大の発行額となった。サムライ債では、マイナス金利下で円調達コスト増となりフリークエントボロワーの発行が減少したが、中国勢の復活や欧州勢のTLAC適格債発行など起債用途が多様化した。株式では、コーポレートガバナンスの浸透により事業会社の公募増資が大幅に減ったが、一方で、持ち合い解消や大株主の売却などによる売り出しが活況となった。 (林太郎常務執行役員)

 

 

-2016年度の特筆すべき施策など

吉良俊志執行役員

吉良俊志執行役員

債券では、低金利下で発行体の調達意欲が高まるなか、投資家の利回り追求や国債の代替ニーズを満たす案件に注力した。保険会社のハイブリッド債では、新規制導入を見据えた発行ニーズと、投資家の高利回り追求ニーズをマッチングさせて、私募を含む国内11案件中8案件で主幹事を務めた。6年半振りの社債市場への復帰案件となった東京電力パワーグリッド債では事務取りまとめを担った。発行まで十分な準備期間をかけ、長期間にわたるIRも実施したことで投資家マインドを醸成でき、今後定期的な発行が見込まれるなか礎となる案件に仕上げることに貢献できた。また、パナソニック、ソニー、富士フイルムホールディングスといった昨年度を代表する大型起債では主幹事を務め成功裡に導いた。

公共債では、住宅金融支援機構の月次RMBSの発行額が過去最大となるなか、IRのアレンジなどを積極的にサポートして投資家需要を喚起したことで円滑な消化に貢献し、住宅機構RMBS主幹事ランキングにて1位を獲得した。

サムライ債等では、多くの「初めて」の案件を取り組むことができた。BPCEではサムライ債で初のリテール向けB3T2劣後債を単独主幹事で実施し、ICBCでは中国発行体初の東京プロボンド上場と元建てでの発行、HSBCでは発行体として初となるサムライ債市場でのTLAC適格債発行、フランス電力ではサムライ債で初のグリーンボンド発行を実施できた。もう一つ特筆すべきことは、中国勢の本邦起債復帰に貢献できたことである。先ほど述べたICBCに加え、CITICでは中国勢で2000年以来のサムライ債発行を1000億円という大型ディールに仕上げることができた。そのほか、インドネシアの私募サムライ債は3回連続で事務主幹事を担っており、シンボリックな案件を多く手がけてサムライ債市場で存在感を発揮できた。(吉良俊志執行役員)

 

-2017年度に予想される資本市場の動きとSMBC日興の取組み

 

本邦企業のM&Aのテイクアウト・ファイナンスにおいては、ハイブリッドや株式資本、債券では国内債のみならず外債を含む債券調達の提案を実施していく。国内・海外の金融機関の規制資本調達によるTLAC適格債や劣後債の発行では、円債、ドル債、ユーロ債などのラインナップを全て用意して、国内市場においても海外市場においても対応していく。IMG_6000

その実施に当たっては、地政学リスクや金利動向を鑑みながら、顧客の視点に立って、グローバルな観点から適正かつタイムリーな調達手段を提供していきたい。(林太郎常務執行役員)

 

【聞き手:キャピタル・アイ編集部】

 

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