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上場インフラファンド個人投資家調査:魅力度ナンバーワンはエネクス、高利回りも浸透道半ば

上場インフラファンドに関する調査で、投資経験があると答えた個人投資家の割合は6%にとどまった。投資経験がないと回答したうちの6割強は、インフラファンドの存在すら知らなかった。存在を認識していても、商品性や仕組みを理解しにくいと考える投資家が多く、FIT(固定価格買取制度)改正への警戒感も強い。他方、商品性を理解すれば、分配金利回りの高さから魅力的な商品と感じる投資家は多く、「再生可能エネルギーを応援したい」との回答も多数寄せられた。

キャピタル・アイニュースとアイフィスジャパンが個人投資家を対象に2019年4月に実施し、およそ70人から回答を得た。男女比は85対15。年齢層は50代が30%、60代が26%、40代が23%、70代以上が18%、30代が3%だった。(PDFはこちらからダウンロードしてください)。

■再エネを応援

インフラファンドアンケート1「上場インフラファンドを知っているか」の問いに対して、「全く知らなかった」と「聞いたことがある程度で詳しく知らない」が全体の9割近くに達した。資産運用各社はインフラファンドをリテール向け商品と標榜しているが、個人投資家への浸透は道半ばのようだ。

 

 

 

 

 

 

インフラアンケート2ただ、特性やリスクを記した説明文を読んだ後では、6割以上が「魅力を感じた」と答えた。複数回答で「再生可能エネルギーを応援したい」(31%)が最多で、「分配金利回りが高い」(24%)を上回った。以下は「インフラ投資の将来性が期待できる」(19%)、「投資口価格が割安」(14%)、「ESG投資に関心がある」(7%)、「スポンサーの社名を知っている」(5%)の順。

 

他方、説明を読んでも「魅力を感じない」の理由は、電力会社の出力制限やFIT改正、天候リスクなど「不安要素が多い」が37%を占めた。次に「商品性がよく理解できなかった」と「インフラ市場の成長を期待できない」、「リスクが高そう」の3項目が16%で並んだ。「投資するメリットが不明」(60代男性・会社員)、「面倒。頭に残らない」(60代女性・専業主婦)などの回答もあった。

「投資したことがある」の理由で最も多かったのは、「分配金利回りの高さ」(33%)だったが、「再生可能エネルギーを応援したい」(28%)との回答がここでも多く見られた。一方で「よく知っているが投資したことがない」の理由は、「不安要素が多い」と「流動性が低い」にほぼ集約した。また自由回答で「再エネ賦課金の制度自体に疑問があり納得できない」(60代男性・その他)との意見が寄せられた。

■知名度はエネクス、利回りはカナディアン

上場6銘柄のなかで最も魅力的な銘柄に選ばれたのはエネクス・インフラ。伊藤忠エネクスをスポンサーとし、他の銘柄と比べて「スポンサーの知名度の高さ」への支持がずば抜けて多かった。「社長や経営陣が信頼できる」や「親会社がしっかりしている」といったコメントも見られた。カナディアン・ソーラーは分配金利回りが7.1%(4月22日現在)と最も高く、集票につながった。インフラアンケート3

■認知度なく魅力伝わらず

上場インフラファンドの印象(複数回答)は、やはり「安定・高利回り」(26%)がトップだった。ただ、2位以下は「存在感が薄い」(19%)や「商品性を理解しにくい」(14%)などネガティブな意見が目立った。

インフラファンドに対する意見は、「開示情報が少ない」、「アピール不足」、「認知度が低く地味」に集中した。インフラファンドはJ-REITと同様の情報開示態勢であり、運用の透明性も高いはずだが、個人投資家には伝わっていないことが分かった。個人投資家も馴染みの無さから積極的に開示情報にアクセスしていないようだ。「FIT制度の見直しで将来が不安」との声も多いが、電力会社への売電価格はFIT認定時の買取価格で20年固定されていることもほとんど知られていないと見られる。

インフラアンケート4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インフラアンケート5

<参考:上場銘柄一覧>

インフラアンケート6

*2019年4月22日時点、LTVと分配金は直前の決算期資料に基づく

インフラアンケート7

 

 


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