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上場会見:ハイブリッドテクノロジーズ<4260>のミン社長、新卒アサインで単価改善

23日、ハイブリッドテクノロジーズが東証マザーズに上場した。初値は公開価格の500円を46%上回る730円を付け、689円で引けた。同社は、日本とベトナムの知見を融合させ、ビジネスとテクノロジーの側面から顧客のデジタルトランスフォーメーションを推進するためのソフトウェア開発を軸とする「ハイブリッド型サービス」を手掛ける。チャン・バン・ミン社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

ミン社長は、中国やインドではなく、オフショア開発でベトナムと組むことのメリットを説明した

ミン社長は、いくつかの要素を挙げながら、オフショア開発でベトナムと組むことのメリットを説明した

―初値の感想を聞きたい
高い評価を得たと思う。皆さんに感謝したい。

―意識する競合は
ベトナムでオフショアとして展開している会社がいくつかあるなかで、当社の場合は、Sun Asteriskがかなり似ているのではないか。ベトナムで大規模にエンジニアを採用し、日本のDXを推進すると同時に、日本で日本人のPM(プロジェクトマネジャー)を抱え、上場している点が似ていると思う。

―日本人とベトナム人のPMを増やすことで単価を上げると聞いているが、どのようなメカニズムで単価が上がるのか
日本人のPMは基本的に単価を高く設定することが可能だ。そのような人達をプロジェクトにアサインして自然と単価を高くする。ベトナムのエンジニアの人たちは、ベトナムはインフレも近年抑えられていることもあり、給料が急騰するような状況ではない。

当社の場合、品質にすごく向き合ってきて、今までは、3~5年の経験がありトップ大学を卒業した中途のエンジニアを中心に採用を進めてきたが、今後は新卒も獲得して、案件にアサインすることで単価を改善していきたい。

―2万人分のエンジニアの履歴書があることで、そこからPMになる人を採用することは多いのか
ベトナムの中途市場では、採用はそこまで難しくない。エンジニアの中途の人たちや、PMの人たちは、これまでもこれからも、比較的機動的に採用することが可能と考えている。

―KPIの2つ目の指標であるストックサービス単価は、コロナ禍の影響で一時的に落ち込んだと思うが、コロナ禍前の水準に回復するスピード感は
2年以内にはこの水準に戻ると見ている。新卒採用して即戦力にするために、半年ほど当社のタレントアカデミーという組織を通してOJTを含めてトレーニングし、案件にアサインすることを考えている。そのリードタイムなどを考えても2年以内にはこのARPU(1顧客あたりの平均売上高)に戻るのではないか。

―株主のSoltec Investmentsは持株会社か資産管理会社か
平川和真CFO:個人の資産管理会社で、ソルという者の会社だ。ベトナムで2012年からオフショア開発をしていた人物だ。ソルと新しいビジネスモデルを一緒に展開していくために2016年に当社を設立した。 どこからか資金調達して投資をする会社ではない。

―エアトリやEvolable Asiaは今となっては純投資か
エアトリからすると、投資をしているし、当社は開発業務を一部提供している。事業パートナーに近い存在だ。

―エアトリやEvolable Asiaは一体と考えてよいのか
ミン社長:Evolable Asiaはエアトリの古い名前だ。ベトナムにもEvolable Asiaという法人があり、当社の株主でもある。エアトリとは連結子会社になっている。

―ベトナムでの開発コストについて、いろいろな業界で日本人の一番給料が安いという感じになっているが、エンジニアや開発で日本とベトナムを比べたら、まだベトナムのほうが安いのか
その通りだ。

―いつ頃までその状況が続くのか。2~3年でベトナムのほうが高くなったりするのか
賃金の値上げに関してだが、ベトナムの場合は、以前は高いインフレ率で推移していたが、近年は数%以内で推移しているので、その意味ではインフレに合わせた急激な賃金はなく、一方で、日本人と給料が同じになるのは、さすがに5~10年はない。

―配当政策は
設立してから長くはない会社なので、財務基盤を強化するために、これまで配当をしてこなかったが、今後、企業の価値の向上だけでなく、検討していきたい。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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