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上場会見:イー・ロジット<9327>の角井社長、FCの利益は3段階で

26日、イー・ロジットが東証ジャスダック・スタンダードに上場した。初値は、公開価格(1500円)の1.33倍の1995円を付け、1767円で引けた。インターネット通販事業者の物流代行や運営代行、物流業務コンサルティングを手掛け、多品種少量の荷物の扱いに強みがある。取引社数は、2021年3月期には279社となる見込み。角井亮一社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

角井社長は、梱包など荷主のこだわりや要望に応じて柔軟に業務を提供する「マスカスタマイゼーション」を特徴の1つとして話した。

角井社長は、梱包など荷主のこだわりや要望に応じて柔軟に業務を提供する「マスカスタマイゼーション」を特徴の1つとして話した。

―初値が公開価格を上回った
いわゆるIPOディスカウントが2割ということで、妥当な形になっている。

―上場の狙いや目的は
従業員の働きやすさ、環境作りだ。物流業、特に倉庫業は、狩猟民族型ではなく農耕民族型で、毎年地道に利益を上げていく。そのため、安心感がキーになる。上場企業の安心感で本人も働きやすくなるし、家族の支援も受けやすくなる。

―この時期に上場したのは
準備に取り掛かって今が上場時期になった。コロナ禍だから今出たというわけではない。

―EC市場の見通しについて巣籠もり需要の持続力をどう見るか
コロナ禍で、皆さんの周りでも、今まで使わなかった人たちがネット通販を始めたと思う。Uber Eatsも、緊急事態宣言が終わっても使われ続けている。1度便利さを覚えると移行する。ECを使い始めるハードルが一気に低くなった。青山商事の青山理社長が、10年後のスーツ市場になってしまったと話した。自分の感覚では、ネット通販は4~5年タイムワープした。多少の戻りはあるとしても、コロナ禍の前に戻ることは決してないと見ている。

―フルフィルメントセンター(FC)新設に伴う業績の成長モデルは
我々には成長モデルがあり、フェーズ1~3に分かれる。フェーズ1が赤字スタートで、2でトントンになり、3で利益を出す。もちろん3年できっちり全てが収まるわけではない。今は約半分のFCセンターがフェーズ1で利益率が低いが、2019年と2020年では総延床面積が倍に広がった。全てがフェーズ3になるとしっかり取れるようになる。

―FCの開設ペースや進出エリアは
目論見書の計画では、今年9月に関東に1つ出す予定だ。来期の3月末にもう1ヵ所を大阪に開設し、再来年の4月に本格稼働する。当面は年に1~2ヵ所を開設したい。月によってずれるため、厳密に1期に2ヵ所というわけではない。

―取り扱う荷物は常温の温度管理が必要な物のみか
常温の物に加えて、ワインやチョコレート、化粧品など温度調整が必要な「定温」に対応する。

―冷蔵・冷凍の商品の取り扱いに関心があるのか
過去に携わった経験があり、知見を持つ。地合いが整ったらやってみたい。

―株主のフルキャストホールディングスやカーブスジャパンとは事業上の関係はあるか。
カーブスジャパンは取引先で、フルキャストHDは、物流を始めるに当たって将来的に人材が必要になるだろうと投資してもらった。現状ではグループ会社から人員の供給を受けている。

―海外展開は
マイナー投資なので開示はしないがタイの会社の創業に関わった。昨年、タイではスタートップ企業が初めて上場したが、(この会社に続く)2社目の上場を目指して展開中だ。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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