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上場会見:アールプランナー<2983>の梢社長、住宅と不動産の両方を活かす

10日、アールプランナーが東証マザーズに上場した。公開価格(2210円)の2.3倍ほどとなる5000円の初値を付け、4535円で引けた。同社は、注文や分譲など戸建住宅事業のほか不動産事業を手掛け、愛知県内に20拠点、東京都内に5拠点を構える。昨年4月にIPOをローンチしたが、コロナ禍の影響など市況を理由に延期した。梢政樹社長がオンラインで上場会見を実施した。

梢社長は、WEB集客に注力しており、反響の75%がWEBからのものであると話した

梢社長は、WEB集客に注力しており、マーケティングの反響の75%がWEBからのものであると話した

―初値が公開価格を上回った
投資家から高く評価されたことを非常に感謝している。当社に寄せる期待の大きさを改めて痛感した。期待に応えられるよう経営努力をしたい。

―昨年4月に上場を取り止めたが、その後体制や環境は変化したのか。また、改めてこの時期に上場する意味は
新型コロナウイルスの最初の緊急事態宣言があってから需要が減った部分があったが、宣言が明けてから戸建需要が物凄く増えた。ほぼ計画通りに今期の数字が達成できるとして体制は変えていない。戸建需要が以前よりも増えて、これからさらに成長できる。また、都内の事業がコロナ禍でも順調に進んでいる自信があり、このタイミングで上場することにした。

―首都圏では住宅に対する強いこだわりがあり、事業のコンセプトに合うと思うが、競争環境の激しいマーケットでの商品戦略や、どのように戦うかを改めて教えてもらいたい
注文住宅は、大手ハウスメーカーよりも3割程度安く、非常に手頃な価格だ。大手ハウスメーカーと同等の品質を提供しており、価格競争力の高さで東京でも顧客に支持された。

分譲住宅事業に関しては、東京ではデザインに重きを置いた住宅は少ない。当社が新しく市場を開拓する形で企画する。それがスタート段階で顧客に気に入られた。未完成物件も順調に売れており、東京にも需要があると実感した。

―大手ハウスメーカーと遜色ない品質を実現する背景に、デザインや設計の内製化などを挙げているが、最近上場したハウスメーカーでも取り組んでいると聞く。特に強みとなる点は何か
設計士やデザイナーをしっかり内製化したことで、高額な物を使わなくても品質の良い住宅を作ることができる。また、大手ハウスメーカーのように下請け業者が(多く)存在するわけではなく、自社の現場監督が(大工や電気業者など専門事業者に工事を直接発注する仕組みである)分離発注をする。適正な価格管理と分離発注で、地場の工務店に依頼する価格で注文・分譲住宅ができる。

―住宅の2次流通市場への関心はあるか
当社は新築住宅をメインに手掛けているが、元々は住宅と不動産を融合して両方の強みを活かそうとする会社であるため、そういった分野もやがては検討したい。目先は新築戸建需要が非常に多く、そこを中心に広げたい。

―首都圏では東京都をメインに事業所を展開しているが、神奈川県や千葉県など近隣県への展開をどう考えるか
東京事業をある程度拡大させてから近隣県に進出したい。この2年程度は東京を中心に行いたい。

―2022年1月期の目標に掲げる730棟について、主に東海地方と首都圏のどちらで増加が見込めるのか
2021年1月期の販売棟数は600棟で、そのうち東京のエリアでは8棟しか含まれない。今は受注が40棟を超えており、その販売棟数の大半は2022年1月期に入るため、東京の売上棟数がかなり増えると見込む。ただ、愛知県でも受注残があり増加を計画する。両方増やすが、増加数としては東京のほうが多くなる。

―借入金の多さが課題かもしれないが、自己資本比率を高める返済スケジュールは
上場したことである程度積み上がったが、今後は利益を積み上げることで自己資本比率を徐々に上げたい。

―自己資本比率を何年後にどの程度に高めたいかという目標はあるか
現状では上場したことでできた自己資本比率プラスアルファの程度で、きちんとした数字は存在しない。

―中長期的な株主還元政策は
自己資本を厚めにできる戦略でいきたい。配当に関しては現時点ではしっかりと決めておらす、中長期的には徐々に配当して配当性向を高めたい。

―プライム市場への関心は
マザーズ市場に上場したばかりで、そのような話をすることが適正かどうか分からないが、さらに上の市場を目指して頑張りたい。ゆくゆくは目指したい。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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