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上場会見:ジオコード<7357>の原口社長、ダイレクトに刺さる提案

26日、ジオコードが東証ジャスダックスタンダードに新規上場した。初値は付かず、公開価格(1250円)の2.3倍となる2875円の買い気配で引けた。同社はSEO(Search Engine Optimization)対策やWEB広告、サイト制作・運用などを一貫して行う「WEBマーケティング事業」を収益の柱とする。また、BtoB用途のSFA(Sales Force Automation=営業支援)ツールの「ネクストSFA」などをクラウドで提供する。原口大輔社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

注力分野のネクストSFAは営業管理に特化し、手軽に使い始めることができると話す原口社長

注力分野のネクストSFAは営業支援に特化し、手軽に使い始めることができると話す原口社長

―初値が付かなかった
最近の市況を見るとこのような感じになると思っていたが、明日には付くだろう。

―ストック型のビジネスモデルでWEBマーケティング事業の売り上げを高めているが、営業利益を伸ばす施策は
SEO対策とWEB制作を融合させたオーガニックマーケティングとネクストSFAだ。昨年の広告部門の売上高は18億円で、(セグメント別では)最多だが粗利率は低い。

広告は成果が出ると予算が上がるため、広告のほうが売り上げが伸びる。SEO対策をメインで販売したいが、SEO対策に割く予算は広告費ではないため、改善点がないと予算にならない。両者は同様には伸びない。WEB広告のほうが継続率が高く、今後もWEB広告部門の売り上げ比率が高いことは変わらない。

―オーガニックマーケティングに必要な新しい技術をどのように取り込むのか
社内では勉強会や書籍などで研究しているが、一番は習うより慣れろということだ。継続的な取り引きをする業種や規模の異なる顧客が相当数存在するため、その実際の知見を活かす。

オーガニックマーケティングを提供する会社があまりない理由の1つに、内製化が進んでいることがある。規模が大きくなればなるほど、または自社メディアを運営する会社にとっては(マーケティングが)生命線になり、自社で部隊を作っている場合が多い。

SEO対策に必要なグーグルの検索アルゴリズム変更に対応するには、自社のみならずありとあらゆる業種の案件を手掛けるほうが、他社よりも技術や知識を早く取り込めるのではないか。

―BtoC向けに開発中の新ネクストSFAとオーガニックマーケティングの組み合わせで、将来的には広告提案のコンサルティングもできるようになるのか
そこまではっきり決まっていないが、段階がいくつかある。現行のネクストSFAに不足している機能を強化し、他社のSFAツールと戦うのが第1段階だ。

第2段階は月間で取り引きがある400社に、当社のSFAをマーケティングツールとして導入する。当社の顧客はBtoCの会社が多く、その幅も広い。今のネクストSFAはBtoB用に作られているため、顧客の過半数が使えるようなものを開発する。そうすることで今までになかった販路ができる。

第3段階では、SFAで広告の効果分析ができる。これは、UIや設定などを考える必要があるが、開発自体は難しくない。今想像しているのは、オーガニックマーケティングの広告提案でアップセルが圧倒的に容易になる。(顧客のWEB上での)受注の成果が見えるためだ。経営者に、どの程度の予算をかければ受注がどのぐらい増えるかが分かる「ダイレクトに刺さる提案」ができる。

―新ネクストSFAが来期中に完成すると、どの程度の収益を想定できるのか
現行製品の販売では昨年の売上高が2700万円で、今後は1.5~2倍のペースで伸ばしたい。

―ネクストSFAが収益基盤となった場合、総売上高に占めるクラウド事業の売り上げの割合はどうなるのか
クラウド事業をメインにすることはなく、あくまでWEBマーケティングを中心にしてSFAをつなげるイメージだ。売上比率が逆転することは絶対にない。今はクラウド事業が5%ほどで、15%ぐらいにしたい。

―他社との提携や連携は
まずは組織を強くするため、当分先かもしれない。ただ、人材は欲しいためスペシャリスト集団を抱えるような組織に対するM&Aはあり得る。

―どのような人材が欲しいのか
顧客と技術者との間に立つSEOのディレクターで、市場に人材がいない。

―東京都内を中心に新型コロナウイルスの感染者が増加しているが、今期や来期に向けた経営上のリスクについては
影響が全くないわけではないが、最も影響を受けるのは飲食店の顧客だろう。当社の顧客に中堅企業は多いが、コロナ禍の影響を受けやすい小規模事業者はあまりない。また、もともとネットで商売をしている顧客が多く、他社よりは影響を受けにくい。第3波で感染者が増えたとしても、皆慣れてきていろいろなことを抑制する流れにはならないと思う。

―大株主のビジョンや識学1号投資事業有限責任組合、Orchestra Investmentは純投資か
純投資ではない。上場が近いこともあり応援してもらえると考えた。ビジョンにはネクストSFAやネクストICカードを販売してもらう。識学は、識学クラウドと提携しWEBサービスをその顧客に販売してもらう。識学1号投資事業有限責任組合とOrchestra Investmentはともにファンドのようだが、コーポレート・ベンチャーキャピタルとして資本・業務提携した。(Orchestra Investmentの親会社である)Orchestra Holdingsは同業だが、(当社と)セグメントが違い顧客規模が大きい。相互送客を進める。

―配当政策について
今は検討していないが、しっかり利益が出る体制ができた時には面白いように出したい。

ジオコード<7357>の情報はこちらでご覧いただけます。
[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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