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上場会見:Macbee Planet<7095>の小嶋社長、成果報酬マーケティングで世界に

31日、Macbee Planet<7095>が東証マザーズに上場した。初値は公開価格の1990円を28.31%上回る2348円を付け、1848円で引けた。同社はデータ解析プラットフォーム「ハニカム」を使って、複数のメディアに出稿するWeb広告を一元管理するアナリティクスコンサルティングと、Web接客ツール「Robee」を活用し、データ解析と機械学習で消費者の行動パターンを収集・予測するマーケティングテクノロジー事業を手掛ける。小嶋雄介社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

小嶋社長は、解約防止サービスについて、解約を意図していた会員の4~10%がサービスに留まると話した

小嶋社長は、解約防止サービスについて、解約を意図していた会員の4~10%がサービスに留まると話した

―初値が公開価格を上回った
会社としても個人的にも嬉しい。ここからが会社のスタートラインと考えているため、これからも、より注目してもらえるよう全力で経営に当たりたい。

―コロナショックによる景気減速がネット広告市場や業績に与える影響は
直近の実績ベースでいえば、当社については、新型コロナウィルス感染拡大の影響は顕著ではない。インターネット広告という広い市場でいえばダメージを受けている会社もあるかもしれないが、我々は成果報酬型の広告を運用している。

ブランディングのため、あるいは結果的に商品が売れることを期待した広告は予算を削減されがちだが、反対に、成果報酬で質のいいユーザーを送客してもらいたいというクライアントからの要望は多く、足元で大きな業績の変化は見られない。

―売り上げの2割ほどをSBIグループで占めているが、今後は
千葉知裕取締役:2020年4月期に、SBIグループとの取引が20%ほどになった理由は、2019年4月に開設されたSBIネオモバイル証券のプロモーション活動を担ったことによる。下期に関しては、取引高に圧縮をかける形で推移している。大幅に削減していくことを想定していないが取引規模は継続しながら様子を見ていく。

―業績面のKPIは
トップラインの成長も考えているが利益率の改善を念頭に置いている。この改善に注力していきたい。明確に伝えることは難しいが、過去4%、5%と上昇しており、この流れを続けていきたい。

―競合他社が参入する場合でも強みといえることは何か
小嶋社長:データの収集とクレンジング、アウトプットが強みと捉えている。「ハニカム」というデータ解析プラットフォームと、「Robee」のWEB接客や解約防止の側面の三つがある。それぞれ一つを切り出すと模倣の難易度が高いとはいえないが、それらをひとつのデータエンジンとして、各業界に合う形でアウトプットしている。

―クレンジングとは
美容や金融といった業界ごとにLTV予測に活用しやすいデータが異なるため、データを貯めるだけではなく、活用できるように切り盛りする。

―美容と金融がメインとのことだが、展開しやすい業界はどこか
特定の業界でという回答ではないが、質を重視したマーケティングを行っている業界を考えている。直近では動画系のサービスや月額制のサブスクリプションモデルのビジネスに注力しており、実績が出ている。我々は単発で何かを売るというマーケティングよりも継続的に長くユーザーに使ってもらうものが得意であるため、質を重視する業界にコンサルティングを提供していく。

―新規獲得と解約防止の事業バランスのイメージは
売上高ベースでは新規獲得のコンサルティングのほうが相当大きい。利益面ではマーケティングテクノロジー領域の粗利が少しずつ増えている。現状での考えでは、マーケティングテクノロジーのポテンシャルは高いため、積極的に取り組みたい。

特に、新規獲得事業については競合他社が多い。一方で、チャットボットを活用した解約防止については国内に競合がほとんどいないため、注力することで、今まで以上の大きな成果を挙げられると考えている。

―解約防止事業の競合は出てこないのか
出てくる可能性はある。一つの解約防止チャットボットで戦うだけでなく、ハニカムから収集するデータやRobeeの行動データを一つのエンジンとして活用しながら、チャットボットのシナリオを作る、データを解析するという点に強みがある。

―世界に競合はあるのか、また大きく何を目指すのか
解約防止ツールについて、世界ではニューヨーク証券取引所に上場しているZuoraという会社がある。当社の考えとしては、成果報酬型のビジネスは、日本のみならず、世界に必ず受け入れられると確信している。CPA(Cost Per Acquisition)マーケティングが欧米でもシェアが広がり、最近では東南アジアで積極的に展開している日系企業が多い。今後は世界展開を視野に入れて経営していきたい。

―世界を目指すうえで、データ規制の影響は
当社では、データの活用がしやすいために、計測にCookieを優先的に使っている。マクロ的な動向でCookieが個人情報として扱われることになった場合、全く異なる計測方法を用意しており、順次切り替えていくことが可能な体制としている。

―調達資金の使途
千葉取締役:まずはプロダクト開発にお金を使いたい。また、知名度が高くなかったためブランディングを進めていきたい。そのための広告宣伝に充てたい。今後の成長を考えた時に優秀な人が必要であるため採用と育成にも投じたい。

―具体的な広告宣伝について
中止になってしまったが、サブスクリプション業界のマーケティングの第一人者としての知名度を高めるイベントを4月に企画していた。同様にマーケティングのなかで飛び抜けて目立つ部分を出して、Macbee Planetはマーケティングがこのようなものだと訴求する企業向けイベントを考えている。

―大株主にベンチャーキャピタルが入っていないのはなぜか
上場前に資金調達する選択肢もあったが、年数を経ていない会社ということもあり、価格が付かないという課題があった。そのため借り入れで賄ってきた。上場を機に、知名度向上と資金調達をできたため、そちらを使って資金を回していこうという動きになっている。

―今後、株式を売り出す予定は
現時点では予定しておらず、どのタイミングでどう売り出すかは社内で検討して決定したい。

―株主還元については
小嶋社長:2015年に設立した若い会社であるため、直近は内部留保を優先的に考えているが、3~5年後をメドに配当を検討していく。
Macbee Planet<7095>の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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