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上場会見:リバーホールディングス<5690>の松岡社長、スクラップ需要に変化なし

24日、リバーホールディングス<5690>が東証2部に上場した。初値は公開価格の960円を25.00%下回る720円を付け、595円で引けた。同社の主力事業は鉄スクラップと非鉄金属スクラップのリサイクル事業で、自動車リサイクルや産業廃棄物処理など合わせて5事業を手掛ける。松岡直人社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

松岡社長は、人手不足に対応するため、ロボットの研究・導入についても取り組んでいると話した

松岡社長は、人手不足に対応するため、ロボットの研究・導入にも取り組んでいると話した

―初値が公開価格を下回った
今のマーケット環境からするとやむを得ない部分もある。中長期的に投資家の期待に応えるべく経営努力していきたい。

―上場の目的・狙いは
循環型社会のなかで、動脈側と静脈側の連携が重要と考えている。静脈側は動脈側と比べて、規模感や収益力、社会的な信用力を向上させる必要があり、それらを拡大するための一つの大きな手段になり得るとして上場を目指した。4年前からプロジェクトを始めた。

―新型コロナウイルス感染拡大の事業への影響は
一つには、中国の生産レベルが相当低下し、鉄鋼市況が下がっている。収益にはあまり影響がないが、売り上げにはスクラップ市況が大きく影響するため、一部影響すると思う。

もう1点は、国内製造業の操業が低下しているため、国内での派生スクラップの発生量が低下している。扱い量が減る可能性があるが若干のタイムラグがあり、今すぐに影響が出るわけではない。中国での資源価格や、国内外での製造業の低下による発生減がいずれ影響してくると考えている。

―スクラップの発生減は、具体的にいつ頃から影響があるのか
製造メーカーの職種によって異なるが、製造現場から「派生くず」がすぐ出る業種と、何ヵ月か掛かって出てくる業種があるため、一概には言えないが、生産レベルが低下した場合には、半年後には影響が出る可能性がある。

―何ヵ月後かに出る業種とは
生産過程から発生するスクラップを、すぐ処分する場合と一定期間保有する場合があるため、一概には特定できない。

―状況の変化によって、業績予想をさらに下方修正するリスクはあるのか
すぐ発生が減るというものではなく、少なくとも2020年6月期までは今の扱い量や単価が維持されるとみており、売上高は変えない。利益面については、我々の収益構造では市況下落による影響がほとんどなく、足元でも一定のスプレッドを維持できているため、今期の収益予想も変えていない。

―東京五輪が延期される可能性があるが、それによる鋼材需要の変化とその影響について
建設需要が事業に大きく関係すると考えており、東京五輪に向けた再開発で建物が解体され、スクラップが大量に入ってきた。メドが付き今は下火になっているが、関東・東京地区はまだ再開発案件が多い。五輪が延期されるか否かに関わらず、スクラップ需要に大きな変化はないとみている。

―INCJによる株式保有の意味合いは
2017年から我々は静脈物流のプラットフォームを作ろうと内外に公言していた。それを当時の産業革新機構が聞き、「自分たちも静脈プラットフォームの構築に参画したい」という熱い思いを語ったことから、我々と目指すところが同じであるとして応援を仰ぎ、出資を受け入れた。

産業革新機構は経済産業省が母体であり、我々の静脈プラットフォーム構築について数社紹介してもらうなど、いろいろな活動をしてもらった。2年が経過しプラットフォームの形ができつつあるなど一定の成果が出たため、INCJが退くことに賛同した。

―2020年6月期の配当予想が未定だが。また、配当性向は
積極的な配当政策を取っていきたいと決めているが、具体的な数値については現在のところは決めていない。

上場会社で30%を超えていることは認識しており、中長期的にはそれに沿っていきたい。

リバーホールディングス<5690>の情報はこちらでご覧いただけます。
[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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