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上場会見:スペースマーケット<4487>の重松社長、あらゆるスペースをシェア

20日、スペースマーケット<4487>が東証マザーズに上場した。初値は公開価格の590円を121.36%上回る1306円を付け、1600円で引けた。同社は空いているスペースを貸し借りできるWebプラットフォームの「スペースマーケット」を運営し、1万1900件(2019年9月現在)を超える遊休スペースをサイトに掲載する。重松大輔社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

大手企業との連携も広がり、広告媒体としての利用例もあると話す重松社長

大手企業との連携も広がり、広告媒体としての利用例もあると話す重松社長

―初値が公開価格を上回った
投資家からの期待と受け止め非常に身が引き締まる。今後とも株主や投資家の期待に沿えるよう役職員一同努力したい。

―競合企業と参入障壁について
少人数の会議室に特化したプレーヤーや、より大きめの会議室とパーティースペースを束ねるプラットフォーマーなどがいる。参入障壁については、業界有数の種類と掲載数で、圧倒的な在庫があることが障壁となる。ライバル2社に対しては在庫の数で2倍以上の差を付けている。また、新規ビジネスならではのノウハウがある。6年近く運営する過程で、あらゆるスペースを貸し借りする際のオペレーションのノウハウや課題解決策を有しており、一朝一夕に構築することは難しい。

さらに相互レビューの蓄積も強みだ。ホストとゲストが利用した後にレビューを付け合う。サービス開始から5年半が経過しており、データが膨大に貯まっている。ほかの企業が参入してそのようなデータを集めるには非常に時間がかかる。参入自体は可能だが、その後のハードルが高い。

―安心して使ってもらえるソリューション作りとは何か
監視カメラサービスやスマートロックのほか、保険サービスなどを手掛ける38社のスペースマーケットパートナーと提携している。レンタルスペースへの監視カメラなどの設置を推奨し、トラブルの防止に取り組んでいる。損害保険ジャパン日本興亜との連携では、補償実績が積み重なることでトラブルの類型化が進み、より現状に即した保険サービスを提供できる。今後発生する課題についても専門家集団とソリューションを作って解決していく。我々の方向性に合う会社とは提携を進めていきたい。

―サイトへの掲載スペース数の数値目標について
掲載数と利用数が比例しないことに気付いたため、掲載数の目標はない。

佐々木正将CFO:スペースが実際に利用されることで事業が拡大する。掲載数よりも、実際に利用されたスペース数をKPIにしている。

―販管費と利益成長のバランスは
重松社長:当社のプラットフォームビジネスは、人員を増やさなくとも、ホストとゲストが自律的に成長する段階に入っている。また、売上高に比例して広告費を増やさず、一定の水準での規律を持った投資で進めることができる。

佐々木CFO:昨年はテレビCMを始めとした大規模マーケティングに約2億円を使った。それを除くと2018年から2019年にかけて販管費は増加している。来年も事業の成長に完全に比例するものではないが、増える見込みだ。

初めて大規模なマーケティングを行ったが、売り上げへの直接的な効果は限定的だった。限られた予算コントロールのなかで適切に広告宣伝費を使う方針で、利益を出しながら成長していく。今は市場を作るフェーズにあるが、数年後に大規模マーケティングが効果を発揮する時が来る。

―黒字化のフェーズに入ったのか
重松社長:昨年末にマーケティングに2億円を投下し、2019年12月期は、クーポンマーケティングやポイントマーケティングなど別の手法を磨き、昨年使った2億円をほぼ使わずに同じような売上高を維持できている。

―人口が減少するなか、今後も成長していけるのか
CtoCのスペースシェアリングというプラットフォームビジネスは、まだ認知度が低い。マーケットとしては入口に差し掛かっている状況で、あらゆるスペースを小分けにしてシェアできると考えている。まずは既存のプラットフォームを拡大することに焦点を当てる。M&Aや海外展開は先々考える。

 

スペースマーケット<4487>の情報はこちらでご覧いただけます。
[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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