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上場会見:アミファ(7800)の藤井社長、商品カテゴリ・新販路を開拓

19日、アミファ(7800)が東証ジャスダックスタンダードに上場した。初値は公開価格の660円を37.88%上回る910円を付け、839円で引けた。ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連商品などの企画・製造仕入れ・卸販売を行うファブレスメーカー。藤井愉三社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

既存事業のシェア拡大施策について話すアミファの藤井社長

既存事業のシェア拡大施策について話すアミファの藤井社長

―初値が公開価格を上回ったが
正直ほっとしている。価格はマーケットと投資家が決めるため、当社は着実な成長を果たして安定的に配当をしていくために業績を伸ばしていくことが最大の使命と考えている。

―事業概要について
商品群別に四つの分野、ワンプライス、OEM、フルール、その他の各商品がある。100円ショップ向けワンプライス商品が主力で、売上高の85.7%を占める。100円ショップの市場規模は7700億円で、大手4社全てと取り引きがあり、年間8000万個の製造・販売実績がある。クリスマスなど季節のイベントで楽しんでもらえる季節型商品と、年間を通じて使える通年型商品がある。

OEMは創業以来の事業で、食品メーカーや大手量販店向けに包装資材を販売する。フルール商品は、フラワービジネスの顧客向けにプリザーブドフラワーやハーバリウムを販売する。その他は、「エメルスタイル」という高額帯のブランドで、百貨店や専門店に販売する。

―業績の推移は
2014年6月期から2018年9月期までの5年間で売上高が1.5倍と着実に成長している。2019年9月期は増収増益を見込んでいる。

―事業の強みは
年間1300の新アイテムの開発力が最大の強み。そのための商品デザインを内製化しており、社員の3分の2が商品開発に携わっている。世界観の設定や基礎デザインを定め、手間と時間がかかる部分は、国内外に100人いるパートナーのイラストレーターに外注する。もう一つはファブレスの生産体制にある。雑貨にはトレンドがあり、それに応じて生産体制を組み替えられる。得意とする紙やフィルム、繊維、プラスチックについて最適な工場と価格、高品質で提供できるようにしている。複数購買につなげる仕組みにも強みがあり、100円ショップのニーズに応える。ハロウィンでモンスターシリーズを展開した。複数の素材で作った商品をモンスターという一つのテーマで展開し、15アイテム45万個を販売した。

―成長戦略について
既存ビジネスのシェアを拡大する。100円ショップの市場規模からすると、いまのシェアは1%。これを2%にするだけでトップラインを2倍に伸ばせる。具体的には新しい商品カテゴリを開拓する。ラッピングと文具、キッチン・テーブルウェアが得意だが、得意なカテゴリを増やす。

もう一つは100円ショップ以外の販路を開拓する。具体的には300円ショップやドラッグストア、バラエティストアを含む量販店、百貨店など未開拓の小売店がある。8000万個の生産販売のノウハウを活かして新しい業界にチャレンジしたい。

―小売分野への関心は
人手不足の問題もあり、小売り分野は当社の顧客が大変な状況であり、そう簡単にできないことが身に染みて分かっているため、小売店にかわいがってもらえるメーカーを目指したい。

―KPIは
村山和治取締役:ROEをKPIと捉えている。具体的な数字は発表していないが、過去に10%を超える時もあり、その水準を目指す。もう一つは株主を重視し、配当性向30%を目標とする。

―シェア拡大のために拡大するカテゴリは
藤井社長:服飾雑貨やトラベル商品、コスメなどが向いていると考えている。服飾雑貨のうちバッグ類やポーチ類は既に販売しており、このカテゴリの開拓が最も近いのではないか。

―100円ショップは成熟産業、棚を取っていくことができるのか
シンプルなデザインを好む消費者も、当社が得意とする華やかで色数の多いデザインを好む消費者もいるため、デザイン力を活かせる分野が必ずあると思う。単色の商品をボリュームで追うことはしない。デザイン勝負で買ってもらえる分野に注力し、棚を取りに行く。

複数の素材を一つのテーマで提案できることが強みであるため、最近の100円ショップが面や棚で見せる傾向に対応して、一つの世界観での提案で伸ばしたい。

―資金使途は
ITに投資する。製造、販売、物流などで合理化を進めてきたが、一部アナログな部分が残っており、さらに合理化する。その先には販売予測や適正在庫といった攻めのITにもつなげていきたい。

―データのデザインへの利用について
既にデータベースで売れ筋商品を画像で掴めるようになり、次の企画に活かしやすい体制になっている。例えばマスキングテープも柄によって売れ行きが全然違う。同じ幅や価格でも違うため、解析できるようにしていきたい。

―小売業界の現状と先行きをどう見るか
100円ショップ業界の伸び率は5.1%でまだ伸びているという認識がある。価格と価値の差に敏感な消費者からの支持が厚い。100円ショップは小売店のショールーム化とも無縁で良いポジションにいると思う。消費税増税を追い風に出店攻勢をかけており、当社も期待している。

―海外展開の現状は
ダイソーは38%が海外店舗で成り立ち、展開を加速している。当社の商品を供給し、海外の店舗で販売されることを望んでおり、そのような商品の開発に力を入れる。半年から1年前に商品を開発しないと店舗には並ばないため、季節商品の一部は既に海外で販売されている。

―フルール事業は
プリザーブドフラワーとハーバリウムのブームが沈静化し、今後3年ほどは大きな伸びを計画していないが、次のブームに向けて種を作っていきたい。花を使うこと自体は縮小しているが、100円ショップで販売できる価格の、花をテーマとしたホビーとして展開していきたい。

―提携の考え方は
直近では白紙だが、上場を機に話が来るとしたら、世界観が共通する会社であればオープンに考えていきたい。

―株主還元の方針は
3割配当を目標にし、安定的に配当したい。株主優待も検討していきたい。当社のビジネスモデルは消費者に向いた分かりやすいものであるため、一般投資家に保有してもらいたいため、重要な課題と考えている。
アミファ(7800)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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