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上場会見:エードット(7063)の伊達社長、面白い企画を低コストで

29日、エードット(7063)が東証マザーズに上場した。初値は付かず、公開価格の1110円の2.3倍となる2553円の買い気配で引けた。一般消費者へのイメージアップや認知度・購買意欲の向上を図るブランディングやプロモーションを展開する。伊達晃洋社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

食についての知見を活かした自社事業の可能性に触れる伊達社長。

過去に手掛けた案件から得た食についての知見を活かした自社事業の可能性に言及する伊達社長。

―初値が付かなかった
非常に期待が集まっており、嬉しくもある。同時に、引き締まるものがある。我々ができることは会社を伸ばしていくことなのでしっかり運営していきたい。

―ブランディング事業の内容は
企業の価値を高めたり、販売の向上に取り組んでいる。一例として2017年の秋から担当しているローソンの「おにぎり屋」のリブランディングがある。従来の大手広告代理店はマス広告に強みがあるが、我々はマスに頼らず面白い企画を作り、費用対効果が良い形で拡散させた。ブランドイメージである色の紺を赤にしたり、SNSで拡散する手法でコストを抑える形で売上に貢献した。最近は「悪魔のおにぎり」のパッケージの企画も手掛けた。明治や東京地下鉄など大手クライアントとの直接取引が売上高の9割ほどを占めている。

―特徴や強みは
6兆円の広告市場で4つのマス媒体のシェアが低下するなか、我々が得意とするSNSを使った拡散・ PR手法が伸びている。加えて、上場による知名度向上と若い人材の増強によって、シェアを積極的に取っていくことが期待できる。

例えば、クリエイティブを手掛ける子会社のカラスは博報堂出身のクリエイターがデザイナーを務め、バズサービスの「噂」ではカヤック出身者が代表に就いている。各サービスのスペシャリストが子会社を運営して内製化を図っている。そのため、コストメリットがある。電通や博報堂、凸版印刷、カヤック、サニーサイドアップなど広告・メディア業界で10年ほど働いてきた30代中盤のメンバーが集まり会社を伸ばしている。

広告業界はネットに特化した領域以外では、若いプレーヤーが育っていないと感じている。社長が30代前半で上場する企業は見受けられない。これに対し、優秀なメンバーが集まって自由かつ若い発想でクライアントに提案していくことが競争力につながっていく。マス広告に依存せず、面白い企画を作り、拡散・波及にコストをかけず効果を最大化することが強みと考えている。

マス広告を否定している訳ではなく、時と場合によって使い分けられることも我々の強みと考えている。

―今後の展開は
直接取引と内製化によるコストメリットとクオリティで、既存事業で積極的にシェアを取って圧倒的に会社を伸ばしていきたい。

エードット・アジアでアジア事業にも力を入れている。インバウンドやアウトバウンド事業のプロモーションなどを手掛ける。日本で商品を販売したいというニーズなどに、コンサルティングなどで応える。アジアの企業が、日本のアニメや、ミシュランで評価を獲得した日本の飲食店の店舗の海外展開など、日本のコンテンツを利用したい場合にクロスボーダーでサポートする。そのために、海外事業でグループ全体の利益の3割を獲得できる組織作りを早急に進めたい。

我々のビジネスモデルは基本的にスポット型であるため、経営の安定化のためにストック型も手掛けていきたい。自社メディアの立ち上げや、以前に飲食のプロデュースを手掛けて知見があるため、何かしら挑戦できると考えている。差し当たって広報・IR機能を担うオウンドメディアを作りたい。

―目標は
東証1部も目指していきたいが、広告業界で圧倒的なポジションに早く立ちたいと考えている。若いメンバーが活躍して会社として実績を積み上げ、認められて業界内外で良い意味で目立つ会社になっていきたい。

―重視するKPIは
売上総利益率を重視する。社内運営には売上の評価軸がなく営業メンバーは粗利を追いかけるビジネスモデルになっている。広告・印刷業界は1億円の売上があっても粗利が1%もないということもある。健全な運営のために、強みがしっかり生きるポジションで適正な利益を取っていくことが大事と考えている。

―人材サービスのSparkの役割は
企業と取引していると、採用に困っている企業が多い。この数年で、ブランディングで良い情報を発信するリソースが求められていると強く感じている。Sparkの代表者はビズリーチ出身者であり、ブランディングを採用領域にかけ合わせて採用を充実させるシナジー効果が望めるため、今後は採用費を獲得できると考え、会社を立ち上げた。

―社外取締役の玉塚元一氏の存在について
ローソンとの取り組みは地道にコンペで獲得しており、特に因果関係はない。玉塚氏とのつながりは紹介によるもので、大手クライアントとのパイプがある玉塚氏が経営メンバーに入ってもらうことはプラスになると考えて参加してもらった。

―配当政策は
成長段階にあり、当面は考えていないが、サイズ感や状況に応じ配慮したい。

 

エードット(7063)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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