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Amazia(4424)の佐久間社長、「1日8話のポテンシャル」

ジャフコ時代にエンジニア主体のサービスが少ないと考え、企業に至ったと話す佐久間社長

ジャフコ時代にエンジニア主体のサービスが少ないと考え、起業に至ったと話す佐久間社長

20日、Amazia(4424)が東証マザーズに新規上場した。初値は公開価格の1320円を33.03%上回る1756円で、終値は1880円だった。1日8話までを無料で読めるフリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」を運営する。インディーズ作品を無料配信する「マンガEpic!」の提供も昨年12月に開始した。佐久間亮輔社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

―初値が公開価格を上回った
大変嬉しく思うと同時に、パブリックカンパニーになった実感があり身の引き締まる思い。事業規模を拡大するために役職員一同邁進するとともに、投資家への情報開示にしっかり取り組みながら、一緒に会社を成長させることができればと思っている。

―事業内容は
コンテンツの一部を無料で楽しめて追加で課金するフリーミアムモデルのマンガアプリ「マンガBANG!」を運営している。無料で読めるニュースアプリのグノシーのように使うことを想定しており、朝と夜の7時にそれぞれ無料で4話ずつマンガを読むことができる。通勤時間や昼休み、夜眠る前の暇な時間に何度も利用するライトユーザー基盤を持ち、広告収入のほかに、1話ごと、1巻ごとの販売の形で課金収入を得ている。

開始して1年経過した「マンガEpic!」は、ユーザーがマンガを投稿しファンと交流する。作家を発掘し育成するサービス。登録作家数は150人ほどで、マンガBANG!でのプロデビューを企画している。出版社と共同で取り組み、マンガBANG!で連載してもらいながら、単行本を出版社から販売してもらうモデルを想定している。

―強みは
アプリの開発力とマネタイズ力、ライトユーザーの基盤。企画、開発、運用を一貫して手掛けられる体制で、他社よりも早くより良いアプリを作ってきた。いつでも我々のモデルに合った作品を掲載できるUI/UXを含めたアプリ開発力が優れており、この5年間生き残れてきた。データ分析も行っており、動画などの新サービスに展開できる。

経験豊かなエンジニア・チームに加え、電子書籍や電子取次に精通した運営メンバーもおり、バランスよく運用している。一般的に出版社からは、マンガアプリのIT企業は焼畑農業的な運営をすると見られがちだが、我々は集中して真摯に取り組みマネタイズに成功してきた。このことがコンテンツの獲得にも活かされている。大手出版社はフリーミアムのアプリに対する作品利用の許諾を厳しくしており、我々はいい作品を獲得できている。

―業績は
2018年9月期の売上高が13億7500万円、2019年9月は売上高24億8000万円、営業利益2億4800万円を目標としている。月間アクティブユーザー数は2018年9月期上半期に、違法な無料マンガサイト「漫画村」の影響で伸びが鈍化したが、同期末には盛り返して過去最高になっている。

漫画村の問題があったことで、フリーミアムモデルはもっと多くのユーザーに受け入れられると考えており、ポテンシャルがあると考えている。

―マンガアプリの市場の状況について
電子書籍市場に分類され年間10%ほど成長している。マンガアプリ市場について、マンガは文化として長く続き4000億円程度の安定した大きな市場を形成している。また、マンガは一人で楽しむことができ、市場が分散する。ユーザーの半数以上がが2つ以上のアプリを併用しており、寡占できないが競合性が低く、安定成長に向いている。

―競合はあるのか
ユーザーの利用目的が違うアプリが存在する。課金モデルやコンテンツ数が違うものはユーザーが併用し、競合は起こっていない。「LINEマンガ」や「ピッコマ」、「マンガボックス」、「comico」が競合になる。強い競合ではなく併用されているが、究極的にはライバルとして伍していく。

―競合との差別化は
モデルが違う。LINEマンガやピッコマは作品ごとに1日1話を無料で読めるもので、マンガBANG!はコーナー内のマンガを8話分読める。どちらが優れているというものではないが、マンガ好きな人が我々のアプリを使い、よりライトなユーザーがLINEなどを使う傾向がある。結果的にマンガBANG!に男性ユーザーが多い。ユーザー層の裾野は広く、我々は“マンガが好きだが、いまはあまり読んでいない層”について他社に負けないユーザー数を取っていく。もう一つは改善スピードで負けない組織を作っており、運用力で勝っていきたいと思う。

―事業戦略は
一つはマンガBANG!の拡大。広告料とよい作品の確保で、いまの13億5000万円をできるだけ早く100億円にすることが目標になっている。マンガEpic!によるオリジナル作品の創出も戦略の一つ。出版社との協業で半オリジナル作品を作ったり、ライトノベルのコミカライズにも着手している。海外展開も企画中。フリーミアム型アプリで海外で初めて日本のマンガを読んでもらうポテンシャルは大きいと思うので、英語圏や韓国、台湾への進出を検討しているが、優先順位はまだ決まっていない。月間アクティブユーザーを現在の10倍に伸ばし、事業規模を拡大していきたい。

―若年層のマンガ離れについては
私自身マンガのファンなので一時期懸念していたが、マンガアプリを含め若年層のボリュームが形成され、衰退の危機は脱したと考えている。

―若年層ユーザーの拡大は
過去に完結した作品の許諾を受けていたため、30~40代のユーザーが多かったが、最近は、集英社と、銀魂など連載中の作品のプロモーション的な案件が増え、若年層を獲得できた。

―資金使途のうち広告宣伝費について
今期の広告宣伝費は5億8000万円を見込んでおり、WEB広告などに充てる予定。

―配当政策は
成長を優先しており今のとこと配当の予定はないが、中長期的にはしっかり配当できる会社を目指している。

Amazia(4424)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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