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田中建設工業(1450)の釆澤社長、「重機を持たざる経営」

18日、田中建設工業(1450)がジャスダックスタンダードに新規上場した。初値は公開価格の2400円を7.08%上回る2570円で、終値は2399円だった。建築構造物の解体工事に特化している。受注先はデベロッパーやゼネコン、再開発組合、官公庁など。釆澤和義社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

工事の際には、近隣との関係を大事にしていると話す采澤社長

工事の際には、近隣との関係を大事にしていると話す采澤社長

―上場初日の感想は
嬉しいが、株主の期待に応える会社にするということで身が引き締まる思い。株主に満足してもらえるように経営努力をしていくことで業容拡大していかなければならないと気持ちを新たにした。

―上場の理由は
信用度、知名度の向上、営業機会の拡大による業容拡大、人材の充実が期待できること。社内的にはモチベーションアップがある。

―強みは
ビジネスモデルの特徴として、長年4つのバリューチェーンに基づいて顧客に提案している。一つはワンストップサービスによる利便性。価格の透明性も強み。緻密な見積もりで工事が始まってから、「足りない工事があった」ということにはならない。近隣への対策をきっちりすることと工事の安全性。現場管理の専門性を提供して、高い評価を得ている。顧客から案件が決まる前の情報をもらえる流れができており、提案しながら案件化している。好循環を形成しており、元請け比率が高く、リピート率7割となり利益率が高い。

他の解体業者は重機を持っているが、我々は重機を持たざる経営ということで、施工・管理に徹している。直近の総資産利益率は16%、一人当たりの経常利益も2000万円超と同業他社と比して高い労働生産性を実現している。

―業務の特色は
大きな建物は壊し方で安全性を高めたり、コストを下げたり、工期を短縮できたりする。やり方を提案でき、工事の安全性を高められる。

解体方法は一概に決められない。建物や道路の状況を現地調査で判断し、構造、立地によって、一階から壊すか、重機を土日の夜に、屋上に上げて上から壊していくかなどいろいろな方法がある。CADを扱う計画推進班が現場で図面を見ながら検討し、顧客にベストな方法を提案するところが他社とは違う。

今後、デベロッパ―からの元請けが多くなると思う。音と埃、振動が出る仕事で、建物を取り巻く皆さんに迷惑をかけるため、他社よりも丁寧に対応することも強みではある。事前に家屋調査をして写真を撮っておき、工事後に不具合があれば適正に補償するといったことに取り組んでいる。

―エリア戦略について
IT化や物流の変化で大阪や岡山、松山で大型店の解体を手掛けている。札幌もできるし大阪もできる。いきなり地方に支店を設けるということはせず、情報が厚くなってそれなりの仕事が増えた段階で地元の施工・管理会社を買収していくような動きをしていく。

―意識する競合は
4社ある。下請け100%の会社で、業容と売り上げ、営業利益を比較する。

―人材採用は
今年度は15人が内定しており、10人が現場の所長。建築会社から移ってきた。上場を機に、前倒しで人材採用に動いていく。

小池正晴専務取締役:2020年を意識するゼネコンや建築会社にいる人が来ている。解体は伸びていて興味もあり、最後は落ち着いて仕事をしたいと考えているようだ。東京オリンピック以降の建物が多く、維持更新時代がスタートしている。これから耐震の問題もあり社会も変わっている。大きな施設がいらなくなるという流れにあるという考えをする人が多く、東京オリンピック・パラリンピック以降も大丈夫だというということのようだ。

―資金使途は
采澤社長:人材採用、安全に関するシステム投資、余剰があれば運転資金に充当する。

―配当政策は
今年度の予想は70円。最低30%以上の配当性向を検討している。

田中建設工業(1450)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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