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テクノスデータサイエンスE(7046)の城谷社長、「AI製品をどんどん作る」

18日、テクノスデータサイエンス・エンジニアリング(7046)が東証マザーズに新規上場した。初値は公開価格の3200円を98.44%上回る6350円で、終値は6680円だった。テクノスジャパン(3666)の子会社。AI技術を使ったビッグデータ分析で、経営コンサルティングやマーケティング支援を行う。城谷直彦社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

AI製品のラインナップを増やすと話す城谷社長

AI製品のラインナップを増やすと話す城谷社長

―上場初日の感想
株価が2倍ぐらいになってまあまかなと思う。3倍ぐらいになってほしかったが、周りを見渡すと米国も日本も下がっているし、仕方がない。

―事業の内容は
データ経営コンサルティングで顧客の抱える課題を解決する。そのためにクライアント内での人材育成や組織組成もする。

AI製品によるロイヤリティサービスとして、自社と他社のAIを活用する。他社製AIの「NetBase」はLINEなどSNSのテキストや画像のリアルタイム解析を行う。50ヵ国語に対応し、例えば中国からの観光客がマツモトキヨシやビックカメラ、ヨドバシカメラなどでどんな物を買いたいか探り、店舗での商品陳列に活かしてもらう。10月に代理店になったドイツの「COGNIGY」は、BMWの音声ナビなどに使われている。自動車メーカーやコールセンター、外食産業での音声注文などに利用していきたい。

自社開発のAI「scorobo」はデジタルマーケティングや金融、健康医療、自動車など6分野をターゲットに攻めようとしている。

―強みは
データサイエンティストが66人いる。ノウハウをライブラリ化し、生産効率を上げる。上場を機に研究開発に投資してAI製品をどんどん作っていく。

―特色や競合は
データの分析・解析やAI製品を作っていること。データの整備や、可視化して顧客に見せるという前後の工程のビジネスは協力会社に依頼していきたいと考えている。

競合は意識していない。独自の路線で進んできたので、他社とぶつかったことはない。顧客をどうつかんでいるかと言えば、セミナーを開いてAIについて話し、問い合わせをもらって仕事につなげている。

―業績の中長期展望や計画は
2021年3月期は売上高が20億円、営業利益が3億円。本当はそんなものでは済まさないと考えているが、投資がどこまでうまくいくかは分からないので堅く出している。

―テクノスジャパンからの分社化の理由は
テクノスジャパンはERPパッケージを手掛ける会社だが、新たなビジネスモデルを作らなければならないと思った。Sierは労働集約型の業務形態で納期に間に合わせる仕事をするが、AI開発の従業員は時間内で自分ができることをして、残業をしないというように従業員の文化が違うので分社化した。

―テクノスジャパンとのシナジーはあるか
テクノスジャパンのビジネス展開のなかでAIやデータ分析が必要になれば、テクノスデータに分析依頼があり、我々がシステム開発をする必要がある場合、テクノスジャパンに依頼することになる。

―上場の目的は
AI製品つくりのための資金調達を短期でしたいと考えた。借り入れではなく自分たちが上場して集めたお金で製品を作りたい。上場以外の出口は考えなかった。

―テクノスジャパンに続き二度目の上場だが
テクノスジャパンのほうは上場する気がなかったが、受注の際に上場していることが必要な状況があったため上場した。借入金もなく上場をする意味はなかったが上場した。今回は資金調達のための独立で、意味合いは違う。大手企業は上場していても非上場でも発注するが、中小企業は上場企業に発注することがある。

―AI製品のうち3年ぐらいで主力になりそうなものは
自動車は難しい。自動運転などがあり、メーカー自身が既に手掛けており一部を手伝えうことはできるかもしれないし、時代には乗りたい。BtoBはブランディングに必要。ただ、本当に収益を上げるにはBtoCやBtoBtoCになる。現状では経験がなく直接参入できないので、既に手掛けている企業との協業でストックビジネスを確立していきたい。具体的には言えないが、2社と話を進めている。

―医療分野はどうか
コニカミノルタと介護施設にセンサーを設置し、データ解析をしている。本当にヘルスケアでやりたいのは、人間の排出物のデータを解析し、その人がどんな病気にかかりやすく、何年生きられるかということに取り組みたいが、個人情報であり難しい。具体的に動いてはいないが、ペットで進めてみたいと考えている。動物病院などと提携し、データ解析をしたい。いずれ人間に応用できればと考えている。

―データ人材獲得は
毎年新卒で10人、中途採用で5人ほどを採用している。コンサルティングと、そこでつかんだノウハウをAIとして製品化していく。AIを使い、それまで人がしていた仕事で置き換えていくようなビジネス展開にしたいが、採用自体は縮小せず、平均10人程度ずつ増やしていく。

テクノスデータSE(7046)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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