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オーウエル(7670)の飛戸社長、「塗膜形成の管理を高度化、省人化」

13日、オーウエル(7670)が東証2部に新規上場した。初値は公開価格の750円を14.00%上回る855円で、終値は766円だった。塗料関連事業と、電気・電子部品などの販売、付帯する各種工事の請け負いおよび設計・監理を手掛ける。飛戸克治社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

飛戸社長は、製造現場の可視化など今後の事業展開について話した。

飛戸社長は、製造現場の可視化など今後の事業展開について話した。

―初値が公開価格を上回った。
非常に身の引き締まる思い。株主からの期待に応えなければいけない責任が重いと感じている。

―上場の目的は
ビジネスチャンスや、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源との出会いの質・量を上げていきたい。今後も持続的な成長を遂げて社会に貢献していきたい。取引先も仕入先も上場企業が多く、それぞれが大きく変化する経済環境のなかで生き残る努力をしているが、我々も今までのままでいて良いのかと、我々自身も変わっていく必要があるだろうと、そのきっかけとしてIPOを考えた。

―業績は
2018年3月期の売上高637億円のうち、塗料関連事業が500億円ほどで電気・電子部品が140億円ほど。2019年3月期の売上高670億円、営業利益13億5000万円、経常利益14億8000万円、純利益は10億円で計画している。

―中長期的に重視する経営指標は
定番ではあるが、売上高、売上総利益、営業利益、経常利益をしっかり見ていきたい。

―事業概要は
塗料関連事業では、塗料や表面処理剤の販売や塗装の請け負いを含む。塗装の前後の工程に関する化成品や生産資材も販売している。計測機器や塗装設備の受注・施工設置も手掛けている。電気・電子部品ではホールIC(センサー)をドイツから輸入して販売する。LED照明製品の設計とデザインを手掛け、製造を外部に委託している。

―事業の強みは
安定した事業基盤と長年培ってきた課題解決力、顧客に寄り添った営業体制にある。仕入先2000社と得意先3000社をサポートしている。製造企業の企画開発から品質保証の工程まで、グループで顧客の課題解決に取り組んでいる。

―成長戦略は
一つは、塗料の塗膜形成に関する課題解決能力の向上。塗料自体は半製品で塗膜になって価値があるが、その過程では様々な事が起こる。顧客の塗装ラインに入り込んで塗膜形成の支援をしているが、今はほとんど人手に頼っている。その工程を電子・電気部品事業で展開している技術を応用することで塗膜形成の管理を高度化、省人化していきたい。国内のみならず海外の顧客にも展開していきたい。

―具体的には
塗料を塗膜にしていく過程は、自動車で代表されるように塗装の部分は自動化が進んでおり、人手はかからない。きちんと塗装できているか、トラブルが起こった場合にどうカバーするかを半分ぐらい自動化していきたい。単独では難しい部分もあるのでいろいろなパートナー企業と組んで作っていきたい。市場規模は一概に言えないが、どうやって利益につなげていくか、いくつかのパターンを基に検討している。

最終的に塗装の全行程が自動化できればいいとは考えているが、そこまでいくには時間もコストも掛かるので、まずはその前段階でもう少しやらなければいけないことがあると思う。

―成長戦略の二つめは
市場拡大を捉えてセンサーの販売を伸ばす。いまの販売先はほぼ車載向けだが、顧客はいろいろな製造現場を持っている。その現場での働く環境や製造工程の“見える化”を我々のセンサー技術で実現していきたい。

―センサー販売での強みは
我々は商社であるので、シーズ(企業が保有する新技術や材料・サービスなどビジネスの種)の探索にある。海外のシーズも含めて、幾つかネットワークがある。今の時代、センサー単品ではビジネスにはならないので、IoTを組み合わせて一つのプラットフォームにしていく。一社ではできないので、パートナー企業とチャレンジしていく。現在そのような取り組みをしている。

―シェアと事業環境の認識は
塗料事業関係はシェア判別の方法が難しいので現時点で確たる数字を言うことはできない。日本の製造業が海外へ出て行く、あるいは労働人口が減少することも含めて国内が非常に厳しい状況になることは決して楽観できない状況であるが、顧客の製造工程をできるだけ合理化・効率化していく余地がまだまだあると考えている。

―アジアでの成長戦略は
日本で起こっていることは、同時並行で、あるいは時間をおいてアジアで起こるので、この10年間アジアのネットワークを構築してきた。それをアジア展開に活かしていきたい。

―株式持ち合いの解消は
保有してる株式は、ほぼ全てが取引先のもので投機目的の所有ではない。75年間の取引でそうなってきた。今後は取引関係を一つずつ慎重に評価しながら縮減に向けて検討を進めていきたい。

―資金使途は
塗装工程管理の合理化、システム開発に充てたい。もう一つは海外の子会社への出資を積み増して展開を進めていきたい。

―配当政策は
2019年3月期は20円の配当を予定している。可能な限り増やしていきたい。

オーウエル(7670)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]

 


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