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極東産機の頃安社長、「問題解決型のマシーナリー企業」

極東産機 頃安社長①

職人技の折る、切るという技術が最先端技術に生きると話す頃安社長

27日、極東産機がジャスダック・スタンダードに新規上場した。初値は公開価格の405円を71.85%上回る696円で、終値は604円だった。畳の製造機器メーカーとして兵庫県たつの市で1948年に創業。現在はコンピュータ式畳製造システムと自動壁紙糊付機のプロフェッショナルセグメントを主力とする。頃安雅樹社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

―上場の感想は
公開価格に比べて初値が高く付いたのはありがたいという気持ちで、より一層身が引き締まる。本業に邁進し、計画的に利益を上げれば、いい株価を形成すると思う。初日の感激や思いを忘れず初心に返り努力したい。

―事業の特徴は
勘と経験がものをいう職人の世界に コンピュータなどの自動化・省力化技術を導入し新しい市場を開拓してきた。

壁紙やビニールシート、襖など加工しにくい物の寸法を測る、切る、糸と針で縫う、紙を貼る、折り畳むという職人の手仕事を自動化し、先々代が畳の製造装置を、先代が自動壁紙糊付機や自動畳製造装置を作り新市場を創造してきた。現在は3つのセグメントがある。

製造装置や、職人が使う工具やバケツからスポンジといった消耗品など4000品目を販売し、安定収入を生み出すプロフェッショナルセグメントが売上高の75%を占めている。現在では消耗品販売が機械の販売よりも多くなり、ストック型のビジネスとして収益と商品力、技術力の源となっている。

コンシューマーセグメントでは消費者向けの畳関連商品を販売している。インダストリーセグメントは、プロフェッショナルセグメントで培った技術力を活かして顧客のオーダーに沿った機械を構想段階から作り上げていく。

職人技の自動化が思いがけない最先端分野に展開している。車載用の二次電池の一部を作る装置を、構想段階から顧客とともに開発している。大手エンジニアリング企業からの大量受注で生産しており、今後伸びていく分野と思う。これに限らず、顧客の希望があれば問題解決型のマシーナリー企業として自動車部品、半導体部品、エネルギー関連品などを作り、様々な分野での実績がある。実績をホームページで公開しており、それを見た顧客からの引き合いがあり、30%の確率で受注している。

オリジナル商品としては、厨房を合理化して麺を茹でる機械や湯切りをする機械、液体のディスペンサーがある。牛丼チェーンの吉野家では1200店舗に味噌汁のディスペンサーが導入されており、ほかの大手チェーンからも引き合いがある。厨房合理化機器によるフードサービス事業も今後大きく伸びていくと考えている。

―セグメントの比率は
プロフェッショナルとコンシューマー、インダストリーで75対12.5対12.5。今後はプロフェッショナルの売上高を伸ばしつつも、他のセグメントの比率を高めていきたい。目標とする売上高は早期に100億円を、その後は150億円を目指す。

―自動化ニーズが高い介護や物流への関心は
内装工事分野では、現場で重い物を運ぶパワースーツを地元の企業と一緒に販売している。重い物を運び、動きを補助するという点では介護も同様であり、横展開が可能と考えている。物流では既に壁紙のロールを保管し、自動で必要な長さを裁断する立体保管庫などを作っている。

―工場が手狭になっているのか
引き合いを断っている状態であり、受注に対応する開発と生産部門を整える。インダストリー部門を強化していくためには、塵が入り込まないクリーンな組み立てスペースが必要になる。調達資金で工場を新設・改築し、生産体制を強化していく。

―人材戦略について
インダストリー分野での引き合いを受け、調達資金の一部を優秀な人材の獲得に充てる。関西だけでなく、関東でも人材を募り、開発人材を15%増やす。新卒者であればプロフェッショナル部門で鍛え、いずれインダストリー分野で活躍してもらう。

―PR戦略は
HPに載せる言葉である、切る、貼る、折るなどの言葉が検索された場合に、検索上位に表示されるようにSEO対策を行う。さらに、見本市への出展なども検討している。

―株主還元は
配当性向20%をクリアすべく進めていきたい。世の中の上場企業は、もっと高いところにあるが、第一歩として20%を目指す。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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