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ナルミヤ・I(9275)の石井社長、「新たなナルミヤのスタート」

6日、ナルミヤ・インターナショナル(9275)が東証2部に新規上場した。初値は公開価格の1560円を3.78%下回る1501円で、終値は1494円だった。「mezzo piano(メゾピアノ)」などを主力ブランドとするベビー・子供服の企画・販売を手掛ける。都市部の大手百貨店やショッピングセンターに直営店舗(6月末で759店舗)を展開し、EC分野や海外展開にも力を入れている。石井稔晃社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

ナルミヤ・I 石井社長②

今後の展開を語る石井社長

―初値が公開価格を下回った
厳しい評価と自覚している。この評価を覆せるように明日からしっかり進めていきたい。

―再上場をどう捉えるか
再上場ではなく新たなナルミヤのスタートと捉えている。広く顧客に支持される会社・ブランドになりたい。ファンド銘柄ということで多少のマイナス要因はあると思うが、現場としては四半期ごとに業績開示をして評価を得て、長期的なスパンで考えてほしい。

―いつごろから再上場を考えていたか
2016年7月に、日本産業パートナーズが株主になった。その際にさらに企業価値を上げていく最善の方法について議論を重ねてきた。上場して課題を解決していこうということで、2年間で準備し、今に至った。

―業績について
2010年6月にマネジメントを任されて子供服を8年間手掛け、百貨店からショッピングセンターやECに販路を広げてきた。2018年2月期の売上高は269億円となった。この5年間、売上高は年平均13.3%、営業利益は23.4%で成長している。

―事業の強みは
子供服の国内マーケット規模はおよそ9100億円でアパレル全体の10兆円と比較するとサイズが小さい。少子化が進むなか、新規参入が少ない。専業で30年間続けてきて、残存者利益的な意味合いも含め、ニッチなマーケットを攻めることができている。百貨店を中心とするこれまでの体制に加え、2010年6月以降、ショッピンセンターのサプライチェーンも構築した。両方に対応できる競合は少なく、さらにそれを子供服専業で手掛けている企業は皆無であり、この5年間の成長の要因とも考えている。

―成長戦略は
毎期30億円のトップラインを伸ばす。引き続き成長ドライバーとなるショッピングセンターへの出店を毎期20店舗を目安に続ける。既存店に20店舗加わることで、毎期20億円の増収を見込む。

ECについては、PCサイトが中心とする画面構成だったが、スマートフォンのインターフェイスを改善し利便性を高めたことから、実績として10億円の増収に寄与している。売上高比率を20%に高め、毎期10億円ほどの増収を目指す。

アパレルから「コト」のサービスに広げていく。19ブランドの商品ラインと記念写真を組み合わせる。我々が撮った写真を当日に渡していくサービスを展開する。9月中に「マリン&ウォークヨコハマ」の100坪を超える大型スタジオを開設し実験を始める。中長期的には50億円以上のサービスを展開できるのではないかと考えている。

―海外戦略は
国内市場の縮小で、アジア進出を進める。8月8日に中国の電子モールであるTモールに出店。計画の3倍で進捗している。中国は2020年で約4兆円の市場になる見込み。大人向けのブランドが中国に進出したが、スムーズにいっていない。子供服への信頼が高い点やEC業態であることを背景に、自信を持って進めていく。

―電波で商品情報を読み取るRFID導入の狙いについて
現在、物流費が非常に高騰している。物流周辺の効率化は各社の経営課題になっている。導入により物流関連作業が3割かそれ以上軽減できる。送料は上がるが、全体のコストは軽減できる。来春以降は順次ショッピングセンターの店舗を中心に、実験的に進めていきたい。

―人材戦略は
今回の上場の目的の一つは、採用問題を解決することだった。就職活動をする学生が最初にチェックを入れる上場企業になることを目指していきたい。アパレルの採用環境は甘くない。店舗スタッフについては、かつて「ナルミヤのメゾピアノを着ていた」とか「昔、買ってもらっていた」というモチベーションの高い販売員が応募してきている。ただ男性社員が足りないという面もあり、上場を機にさらに積極的に採用活動を進めていく。

―株主還元は
30%をメドに進めていきたい。当社の熱烈なファンには違う形で還元することも考えていく。

ナルミヤ・I(9275)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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