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エクスモーションの渡辺社長、「技術屋さんを大事に」

26日、エクスモーションが東証マザーズに新規上場した。初値は公開価格の3340円を49.70%上回る5000円で、終値は4865円だった。同社は、自動車を中心に、機器を制御する組み込みソフトウェア開発のコンサルティング事業を手掛ける。渡辺博之社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

エクスモーション 渡辺社長

「最後までエンジニアとして仕事をできる体制に」と渡辺社長

―上場初日の感想は
想定価格よりも高い初値が付き、投資家の高い期待をひしひしと感じている。期待に応えていかなえればならないと改めて思っている。

―足元の業績は
引き合いが多く売り上げが拡大している。売り上げの85%を自動車関連が占める。2016から2017年の経常利益は、上場のために間接部門の拡大に投資したので減少した。

―事業の特徴は
自動運転時代に必要なソフトウェア開発をいかに効率的に進めるか専門的に支援する。これまでは組み込みソフトの規模は小さく、制御が簡単だったが、自動運転や電気自動車では複雑になる。戸建て住宅を造っていたところで、急にタワーマンションを造らなければいけなくなるぐらいの難しさがある。

―強みは
まず、自動車に強いこと。自動運転や電気自動車、ハイブリッドなど最先端の製品はソフトウェア開発が難しい。日本の主要メーカーやサプライヤーがクライアントになっている。

技術の種類が多いことも強み。ソフトを作る技術や作ったソフトを手数をかけずに展開・発展させる技術、コストを低くして手直しや機能を追加する技術を保有している。

設計技術の提案から実装まで一貫して支援している。ITコンサルティング会社やシステムインテグレーターは提案や受託部分の問題を解決するが、本質的な意味での問題解決に至らないことが多い。

また、技術屋さんを大事にしている。最後まで突き抜けていけるキャリアパスを作っている。システムインテグレーターなどではミドル層のキャリアが終わるとマネージャーか経営層になるしかないが、最後までエンジニアとして仕事をできる経営体制になっている。それがこれまで組織を拡大できた理由と考えている。熟練したエグゼクティブコンサルタントは、技術提供のみでなく、クライアントの相談を受け、提案して実際に手を動かす。イメージとしては医者に近い。

―今後の展開や課題は
需要自体が非常に強いので、一刻も早くエンジニアを採用し組織を拡大していくこと。エンジニアを年間15人のペースで採用していきたい。上場によって知名度や信用度を高め、2019年以降はこれまでよりもう一段階早い成長を見込めるのではないか。

―どう知名度を高める
いままでは結果に対する顧客の口コミに頼ってきた部分があったが限界がある。会社説明会やセミナーなどを開き積極的に露出していかなければならないと考えている。

―自動車以外の業界への展開は
IoTや工場の自動化分野、産業機械やロボティクス分野。産業機械はこれまでメーカーが技術をオープンにしていない部分が多かったが、オープン化の流れができつつある。いまは国内の需要に対応することを優先するが、海外展開もあり得る。

―配当政策については
コンサルティング会社なので特に大きい投資が必要なものではない。これまでも配当してきたが、特別な理由がない限り続けていきたい。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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