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上場会見:ライトアップ(6580)の白石社長、「全国の中小企業を黒字に」

22日、ライトアップ(6580)が東証マザーズに新規上場した。初値は公開価格の2820円を32.09%上回る3725円で、終値は3220円だった。同社は全国の中小企業向けに、ネットでの検索を入り口にしたコンサルティングサービスやITツールによる業務効率化、助成金獲得を支援する「クラウドソリューション事業」のほか、WEBマーケティングの制作を請け負う「コンテンツ事業」サービスを提供している。白石崇社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

ライトアップ白石社長

業務領域をブルーオーシャンの状態であると捉える白石社長

―上場初日の株価について
初値が付いてからがスタートライン。中小企業の経営者をいかに幸せにして1年後に業績を上げて、それ以降も良い会社だと思ってもらえるようして、株価をもっと上げていくというのが自分の役割。1年後に向けてどのように新サービスをリリースしていくか考えている。

―事業の強みは
IT企業だが、自治体や銀行、生損保、電力会社などと開催する経営者勉強会で年間2万社の中小企業経営層に直接対面すること。その後、企業の課題解決を提案するインターネット上の検索エンジン「Jエンジン」で経営課題のキーワードで検索してもらい、提示される解決施策に応じコンサルティングやITツール導入を検討してもらう。全国の中小企業を黒字にするよう支援し、現在の会員数は4万社を超えている。

勤怠管理や販促支援などの業務効率化ツールを共同で仕入れるネットワークの「JDネット」の存在も強み。IT企業がネットワークに加入し自社で開発したツールの販路として活用するとともに、会員中小企業は良い条件でツールを導入できる。

税理士や社労士向けに、企業が公的助成金の申請をしやすくなるよう無料で情報を提供している。申請の手数料は助成金の約2~3割だが、コスト削減分を手数料から割り引くことを依頼し、より多くの助成金が中小企業に配分されるように努め、間接的に企業を支援している。経営に課題を抱える全国の中小企業を営業対象とするIT企業は少なく、ブルーオーシャンになっている。

―今後どう成長していくか
短期的にはJエンジンとJDネットのシステムを融合させる。両方の顧客データベースの連携で、地方でのサービス提供までのタイムラグを減らす。JDネットで扱っているITツールを全国のJエンジンの会員企業にすぐに紹介することができる。JエンジンのAI化も進める。自動応答で施策提案の精度を上げ、インターネットを使うことに抵抗がない経営層がコンサルティングの過程を経ずにツール導入を判断できることを目指す。コンサルタントはネットに苦手意識を持っている経営者を重点的に担当してもらう。

その先はJエンジンのプラットフォーム化を狙う。システムを金融機関のサイトやビジネス系ポータルサイト上で公開するAPI(アプリケーションプログラミングインターフェイス)連携で、直接Jエンジンを使えるようにして会員を15万社ほどに増やしたい。現状、金融機関や電力会社のホームページで連携を始めているが、利用はまだそれほど多くない。AI化と同時に進め、少しとぼけた反応をするAIやコスト管理に厳しいAIなど、何種類かのキャラクター付けしたAIを実装して、より面白く使ってもらえるようにする必要がある。

―弱みはあるか
売上高の25%を占めるコンテンツ事業での制作単価が下落している。メルマガやWEBコンテンツの作成・運用などに17年間取り組んでおり、ノウハウの蓄積と記事やコンテンツを作成するクリエイターの質・量は十分だが、2015年から16年にかけてのキュレーションメディアの登場で制作単価が大幅に落ち込んだ。知名度とブランド力も不足していた。

―どう対応するのか
制作するフリーランスのクリエイターと、制作物の質を担保する正社員の業務範囲を適切に区切りコスト管理を行う。これまでは広告代理店経由の案件が多かったが、上場による知名度の向上で、直接受注する案件の割合も大きくなり営業利益率も数ポイントほど回復すると見ている。

―調達資金の使途は
調達資金の1億円でシステムのAI化を進める。社員の採用が順調に進んでおり、本社の移転あるいは増床と業務システムの構築にそれぞれ数千万円を充てる。

―配当政策は
具体的なことはまだないが、株主にとってはキャピタルゲインの期待が強いと考えているので、新規事業に投資し、株価を右肩上がりにしていきたい。ただ、1年以内に配当をしないというわけではないので、社内の役員会で決めていきたい。

ライトアップ(6580)の情報はこちらでご覧いただけます。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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