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タカラレーベン不動産の舟本社長:「東北・甲信越の物件は宝になる」

タカラレーベン不動産投資法人が27日に東京証券取引所に上場した。マンションデベロッパーのタカラレーベンと投資ファンドのPAGをメインに、ヤマダ電機と共立メンテナンスをサブスポンサーとする総合型リート。資産規模は463億円。タカラPAG不動産投資顧問の舟本哲夫社長らが、同日に東京証券取引所で上場会見を行った。

タカラPAG不動産投資顧問 舟本社長2(20170727)

リートの成長性について話す舟本社長

-公開価格9万6000円に対し、初値は4.17%下回る9万2000円。終値は8万9700円だった。
石原雅行会長:非常に残念ではあるが、マーケットの評価ということで真摯に受け止める。金融政策決定会合を控え、長期金利が不安定なタイミングなので、その部分も勘案すべきと思う。

投資口価格を非常に重視しているので、長期的に見て、このような状況が続くのであれば、必要な策を打つ。その前に運用会社として実績をきちんと積み上げる。特に内部成長を含めた投資運用能力を投資家に理解してもらう。

物件の実力や今後のパイプラインからすると十分に成長できると考えているので、長期的に投資家に還元できるようにしたい。

-このタイミングでの上場は
河野和弘取締役:土地を買い、建物を建ててリートに組み入れるタカラレーベンの開発サイクルが機能し始めたことを確認できたため。タカラレーベンのパイプラインが500億円ほどあり、1000億円ぐらいまで外部成長できると確信した。その後はスポンサーを含め全員で努力して早期に1500億円まで拡大できる。

-今後の成長見通しは
舟本社長:資産総額1500億円に到達するまでは、比較的安定したベースアセットに投資をしていく。中小規模オフィスやシングル、小規模ファミリー向け住宅、宿泊特化型ホテル、都市型商業施設などが対象。

1500億円を突破したらより規模の大きなアセットに挑戦していく。大規模オフィスやラグジュアリータイプの住宅、フルサービスのリゾートホテル、大型郊外型の商業施設にチャレンジしたい。

-ヤマダ電機は物件を供給するのか
舟本社長:ヤマダ電機にオフバランスのニーズはなく、自社物件を売る必要はない。今後開発する新型店舗の共同開発を一緒に進めることで合意しているが、現時点では、既存物件を組み入れる話は出ていない。都心部にある物件は喉から手が出るほど欲しいが、今後の話となる。

-PAGの参加理由
河野取締役:PAGはオポチュニティファンドでリスクの高いものを得意としている。足下の状況を見ると、世界的にコアファンドのニーズが高い。コアセクターの戦略を持ちたいというモチベーションが以前からあった。前身のセキュアード・キャピタル時代は完全な運用会社だったが、Jリートは物件を確保できれば運用できるので、その魅力はあったと思う。

-取得物件がコアに放出されるのであればPAGのみにメリットがあるのでは
河野取締役:そういう見方もあるが、PAGの運用物件をリートに組み入れることには一定の意味がある。PAGは空室などがあってリスクが高い物件を買ってリータブルにし、複数のリートに売っている。同じ条件で他社に売るのであれば、グループ内の方が良い。

もう一つ、リスクが高い運用をしているので、今までリートに入れるような物件をそのまま買って売ることはリターンの観点からできず、見送ったことも多かった。今後はそれをリートチームに紹介してもらえる。それでお互いに利益がある。

-取得資産の優位性について
河野取締役:ポジションが大きいNTビルと池袋は、PAGがファンドを通さずに紹介した物件。ファンドで持っていたものもある。特にオフィスはPAGの紹介によるものが多い。

メインにしている中小型オフィスのマーケット環境は非常に良好。地方はエリアを絞って買っている。タカラレーベンから取得した物件のいくつかは新築であり、バランスが良い。

今後のパイプラインは住宅やホテルをメインにしているので、バランス良く高いインカムを取れる。投資対象を絞ったうえで優位性がある物件を選ぶ力と新築の開発を含めたパイプライン、PAGのソーシング力を合わせた他のリートにはない力がある。

舟本社長:タカラレーベンが保有する地方のオフィス物件は、マーケットが安定している。物件が古いという意見については、デベロッパーの視点で、再開発やリノベーション、建て替えをしてリートに編入できる。東北や甲信越の物件は分譲マンションとしては一等地にあり、まさに宝になる。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]


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